Air by crazybaby 一週間使っての感想

 月曜日から日々通勤時に使ってきましたので、その感想などまとめておきます。

  • 音飛び音切れ:ほとんど発生しません。普通の(というか左右のイヤピースがケーブルでつながっている)Bluetoothイヤホン並みです。ただ途切れた時の挙動が普通と違います。まず右側の音が無くなった後に左側の音が途切れるという感じです。一瞬音場が左側に偏るのでちょっと気持ち悪いですが、すぐ慣れました。
  • 起動・終了:左側のイヤピースがマスターなので、まず左側の電源をオン(イヤピースのボタンの長押し)にしてから右側をオンにする必要があります。これを間違えると右側から音が出ません。またスマホと接続すると「ピポッ」と音がして接続された事が確認されます。終了時は左右どちかの電源をオフに(イヤピースのボタンの長押し)するだけで両方ともオフになります。また明示的にオフにしなくても充電カプセルに格納して充電が始まると自動的にオフになるようです。
  • 通話:電話の通話の音声は左側のイヤピースからしか音声が聞こえません。まぁそもそもHFP(ハンズフリープロファイル)やHSP(ヘッドセットプロファイル)の音声はモノラルなので特に問題ないでしょう。
  • 充電時間:バッテリを使い切った後の充電時間は確認していませんが、1時間30分ほど使った後の充電時間はおおむね20分弱という感じでした。感覚的には非常に短いと思います。なお充電の様子をケースを開けたまま確認していたところ、先に右側のイヤピースのLEDが消灯し(充電が完了して)その後しばらくして左側のLEDが消灯しました。左側のイヤピースはスマホとの通信と右側のイヤピースの通信を行っているのでバッテリ消費が多いのでしょう。という事は今後の改善として左側のバッテリ容量を若干増やすことで利用時間を延ばす事ができる可能性があります。でもまぁこの小さな筐体にバッテリを詰め込むとサムソンのNote7のような発火問題などのリスクも発生しますので、この程度としておいた方が良いのかも知れません。
  • 問題点:音楽再生以外の音(例えばゲームの音など)だけを聴くことができません。A2DPで音を再生しようとすると、音楽プレーヤーの音と一緒に聞こえてきてしまいます。これは困った感じです。また音量を調整する機能がないため、スマホ側のボリュームを操作する必要があります。スマホをいちいち取り出さないといけないのは不便です。
  • 専用アプリ:crazybabyのアプリがありiTunesストアからダウンロードできますが、あまり利用価値がありません。音楽再生時にイコライザーが使えますが、プリセットは設定に問題があり音が割れたりするプリセットもあります。またiTunes ミュージックストアからダウンロード購入した楽曲の中には再生できない曲があります。特にこのアプリを利用する意味は無いように思います。

 それにしてもケーブルが無いというのは何と素晴らしい事でしょう。ケーブルが衣類とスレる音などもありません。またこの製品のクリアで解像感の高い音も魅力的です。発売まで何度も遅延しましたが、キャンセルしなくてよかったです。一時期Amazonなどでも予約を受け付けていましたが、今となっては国内通販で買えるところが無いようなので、キャンセルしなくてよかったです。製品の仕上がりも良くホワイトカラーはまるでApple純正品のような美しい仕上がりです。まぁいずれ国内でも買えるようになるとは思いますが、今すぐ欲しい人はebayなど探してみてください。
【追記】大事な事を書き忘れていました。この製品で動画の音声を聴くのはお勧めしません。遅延が大きく特にミュージッククリップや映画などのアップでのセリフのシーンではリップシンクがずれて見ていて気持ち悪くなります。左側のイヤピースで左右の音声を受けて右側の音声成分だけを右耳のイヤピースに送る事になるので、右耳の遅延が大きくなりますが左右を同期をとるため左側の再生タイミングを右側の遅延に合わせて遅らせているためだと思われます。True wireless earphoneの製品はどれも遅延が大きいようです。こういう用途では従来のBluetoothイヤホンでも多少なりとも遅延があるので、有線のイヤホンを使うべきでしょう。