LBT-AVHP06SEBK購入

 先日通勤の際のミュージックプレーヤーをdocomo F-09CからiPhoneに試しに切り替えた事を書きましたが、それに伴い新しいデバイスを投入しました。それが新しいBluetoothイヤホンのLBT-AVHP06SEBKです。この製品の特長はBluetooth 4.0に対応している事と、音声コーデックとしてBluetoothでは一般的なSBC以外にAACとaptXに対応している事です。Bluetooth 4.0は省電力性能が向上しています。このためなのか、以前に使用していた同じメーカーのLBT-MPHP04Aと同じような大きさ/重さながら、バッテリー駆動時間が4.5時間から6時間に延びています。また、音声コーデックの件ですが、一般的なBluetoothイヤフォン/ヘッドフォンはプレーヤーからイヤホン/ヘッドフォンに音楽データを転送する際に、SBCというフォーマットに圧縮してから転送しています。最近の音楽プレーヤーは音楽データを何らかの形式に圧縮しているので、一旦圧縮されたデータを展開してからSBCに再圧縮してデータを送っているわけです。が、この製品は音声コーデックとしてSBC以外にAACとaptXがあるので、たとえばAACで音楽データを保存しているiPhoneの場合、iPhone上のデータをそのまま転送できる事になります。要するにBluetoothで送る場合の再圧縮によるデータの劣化や遅延を防ぐことができることになり、高音質が期待できるという分けです。
 約1週間この製品を使った感想ですが、残念ながらAACのまま転送する事により高音質なのかという点は確認できておりません。同じイヤフォンでコーデックが選べれば良いのですが、コーデックはペアリングの際に自動的に決まってしまい選べないためです。それに、この製品を使うのは通勤時の雑踏や電車の車内などの騒音がある環境なので、音質には元々それほど拘っておりませんし。むしろ影響度が大きいのはイヤーチップの方でしょう。ちょうど注文していたCOMPLY社のフォームチップTx-400が届きましたので、明日からはこちらに換えて音楽の聴こえ方がどう変わるのか、楽しみにしています。バッテリ駆動時間ですが、私の場合iPhoneだけでなく通話用にF-09Cとも同時にペアリングしているためか、カタログスペックの6時間よりは短く5時間30分が音楽を連続再生した場合の限界でした(F-09CはBluetooth 2.1+EDR対応で、4.0には対応していません)。また充電が完了するには2時間40分必要でした。そのペアリングの話ですが、ホームページの記載は「同時ペアリング数:音楽1、通話1」となっているのですが、実際にはどちらも2台と接続しているようです。マニュアルには「通話対応機器x2、音楽対応機器x2」と記載されており、F-09Cへの着信も、iPhoneへの着信もLBT-AVHP06SEBK側の着信ボタンを押す以外の操作は行わずに、どちらへの着信も受けることができました。ただ、音楽再生に関してはAACiPhoneと接続されている状態でF-09CからWMAの音楽ファイルを再生しようとすると、音がノイズだらけの酷い状態での再生となってしまいました。また、iPhoneから音楽を再生していると、曲の先頭がスキップされて再生される事があります。元々ソニーBluetoothイヤフォンとiOS6の話題なのですが、Appleのサポート掲示板で議論されている不具合にこの先頭が切れる問題についても言及されており、iOS側の改善が必要なのかも知れません。でも、現在最新のiOS6.1.2では掲示板で述べられているこれ以外の問題は特に経験しておりません。なお、この製品、小ささの割りには低音が結構出て、バランス的に私好みです。また、充電端子がmicroUSB端子になったので、他のデバイスと充電用ケーブルが共用できる点も気に入っております。ただ端子はむき出しなので雨の日などの水濡れには注意が必要ですが。あとは、左右のインナーイヤー部分も結ぶケーブルがもう少し細いと良いのですが。というか、そのうち左右の耳の間のケーブルが無くなってくれると嬉しいのですけどね。