KATO製DD13初期形

 久々のNゲージの車両の話題です。この前の記事は昨年12月のKATO製D51一次形でしたから、もう2カ月空いてしまいました。その間車両の増備が全くなされていなかった分けでは無く、面倒なので書いてなかっただけですが(^^;;
 さて、DD13は本線での列車牽引用ではなくヤード(操車場)での貨車や客車の入換作業を主たる目的として設計され1958年から投入されたディーゼル機関車です。形態の違いなどもありますが全数で416両が製造されました。小さな車体にグレーとオレンジの塗り分けが可愛らしく、私の子供時代にはちょっと大きな駅の操車場であればどこでも見る事が出来た車両です。華やかさはありませんが、その後のDD51などの開発などではこのDD13で得られたデータや経験が大いに活用されたと言われています。国鉄末期には貨車支線や操車場の廃止などで余剰となり急速に廃車が進んで1987年3月末までに全車が廃車となっています。

 模型はKATO製です。Nゲージの歴史の中でこのDD13は結構古くからありました。最初に発売していたのはTOMIXでしたが香港製でディテールの荒い製品でした。また小型モータが無かった時代でしたので、蒸気機関車と同じく1/150のNゲージの縮尺よりは相当大きく作られていました。その後KATOから前照灯が2灯の後期形(100番台以降)が発売され、それが随分小さく感じられましたが、そのKATOの後期形ですら1/150より大きかったようです。この初期形は2013年7月末に発売された製品で、さすがにほぼスケール通りの仕上がりとなっているようです。走行性能も素晴らしく、かなりの低速で走行します。これなら模型でも実物と同じヤードでの入れ替え作業をしっかりこなしてくれそうです。
 実はこの製品を購入したのは昨年の8月でした。新品もまだ店頭で買えるところがあったのですが、ヤフオクで3,000円で出品されていてたので入札。他に誰も応札しなかったので3,000円で入手してしまいました。良い買い物だったと思いますが、なぜその時に紹介しなかったかと言うと、DCC化をどうするか色々悩んでそれを解決したら書こうと思っていて今になってしまいました。で、こうやって書いている以上、DCC化は完了した分けですが、どうやってDCC化したかというと、DCC基板のDN163K4aを使いました。この製品は多くのKATO製の電気機関車ディーゼル機関車に対応していますが、DD13は対応機種に含まれていません。でも、DE10が対応機種となっておりDE10のLED基板とDD13のそれを見比べてみると寸法的にはほぼ同じように見えました。そういう分けで一か八かで(本当はDD13に入らなければEF65に載せれば良いというバックアッププランがちゃんとありましたが)トライしてみました。
 LED基板とDN163K4aを入れ替えただけだと、モーター付近のダイキャストブロックと接触してしまい基板が盛り上がってしまって、そのままボディを載せると運転席部分が浮いてしまいました、DN163K4aの基板とダイキャストブロックが接触している部分はごくわずかだったので当初基板側を削ろうと思っていましたが(パターンを見ると削っても問題なさそうに思えたので)、DD13の分解方法を紹介しているサイトを見て、それに従ったら簡単に分解・組立てができたため、基板を削るというリスクはとらず、ダイキャストブロック側を削る事にしました。削る量はごくわずかなので、相棒13の16話の録画を横目で見ながら、30分程度で完了。再組立てしてオリジナルのLED基板で正常に動作する事を確認してから、DN163K4aに換装しました。ただオリジナルのLED基板とモーターの端子を接続する導通板はDD13の場合LED基板にハンダ付されていました。東京の社宅にはハンダゴテが無いので、無謀にも使い捨てライターであぶって(タバコ吸わないのになぜかライターはあった)ハンダが溶けたと思った瞬間にヤットコで導通板をLED基板から引きはがすという暴挙を行いました。良い子は絶対に真似しないでくださいね。DN163K4aに換装して線路に恐る恐る乗せデコーダーのアドレスを読みだすと、設定されていたアドレスの650番を無事に読み出しました(この基板はEF65に最初つけていたので、そのアドレスを表示した)。DD13として130番のアドレスをセットしなおして動作確認。直流での運転よりもさらに低速で安定して走り、良い感じです(^-^)b 前照灯の点灯・消灯、前後進での切り替わりも正常で、DCCデコーダーの搭載は無事完了しました\(^0^)/
 さて、これで本務運用に入れるので、ナンバープレートとメーカー銘板を取り付けようとしたのですが、銘板に何が印刷されているか小さくて見えません。iPhoneのカメラで拡大してみてみると、「汽車会社」と「日本車両」の2種類のようです。ここで説明書を見てみるとビンゴでした。とりあえず日立が無いのでどっちでも良いやという事で、汽車会社の銘板とDD1358のナンバープレートを付けましたが、正直DCCデコーダーを搭載する工作よりも、老眼にはこの銘板とナンバープレート取り付けの方がはるかに難易度の高い工作でした。
 これで、我が家に在籍する蒸気機関車以外のずべての機関車(といっても電気機関車2両とこのDD13だけですが)、電車は全てDCC化が完了しました。気動車はDCCフレンドリーではないキハ58系だけ残っています。残った機種は程度の差こそあれ工作にハンダ付が必要なので、今後工具を揃えてから取り組むつもりです。さすがにライターでハンダ付はできませんからね(^^;;