昨日、鉄道模型の話題はまとめるなどと言いつつ、連日の投稿となっておりますが(苦笑) 昨日のDF50、DE10用のDCCデコーダはアメリカから購入しました。送料含めて単価が4,000円程度となり、日本国内での現在の販売価格より@400円ほどお安くなったので。で、今回は3個購入したのですが、残りの一つは昨日動作確認だけ行い、搭載は後日にするつもりでいました。というのも、そのままでは搭載できず、前照灯用のLEDの取り付け位置を変更する必要があったためです。一般的にLEDの移設はハンダ付けで行うのですが、私がハンダゴテを持っていない事はここで散々書いており、要するに移設が今は出来ないので後回しにするつもりでいたのです。が、DCC基板の動作確認を完了し元のLED基板に戻した後に、うっかり通電しているDCCの線路上に機関車を置いてしまいました。その瞬間「バチバチ」っという音とともにLEDが砕け散って、後にはくさ〜い臭いが立ち込めました。そうです。元々製品に搭載されていたライト基板のLEDをフっ飛ばしてしまった分けです。まぁ前照灯が点かなくなった以外は何ら被害は無かったのですが、それでも不完全な状態のままにしておくのは気持ち的に許されないものがありました。
そんなわけで、一晩悶々として過ごした後、以前から考えている事を実行してみました。それは、ハンダ付けをせずにLEDの移設を行うことです。元々DCC基板は熱に弱いようで、ネットを徘徊するとLED移設時に熱でDCC基板を壊してしまったという記事を幾つか見かけましたので、別の方法を考えていた分けです。その方法とは、(どらえもんのように)「ねつしゅうしゅくちゅ〜ぶ(熱収縮チューブ)」を使う方法です。熱収縮チューブとはドライヤーなどで熱風を当てる事で収縮するチューブで電線の接合部をカバーしてショートしないようにするものです。太さは色々ありますが、今回は0.5mm程度の直径のLEDから延びる線を2本まとめて止めるため、直径で1mm以下に収縮してもらう必要があります。そのため市販の中から最も細い直径1.5mmで熱風を当てると0.8mm程度まで収縮する製品を選びました。ただ、実際に熱風を当てて収縮したチューブの断面を見ると、目視で1mm以上ありそうな感じで、LEDの足をがっちり留めるのは難しそうに思えましたが、長いチューブに全体的にドライヤーの熱風を当ててみると、収縮にムラがあるように見えましたので、その中から細く見える部分を使うようにしました。これで、DCC基板のLEDの位置を前後夫々6mmずつ短くする事ができました。きつく留まっている分けではありませんが、グラつきも無く、位置をずらそうとするとゴムの粘性もあってか少し力が必要な感じなので、接触不良の心配もなさそうですので、当面これで行こうと思っています。
■LEDの足を切断。6mm詰めるので基板から6mmの所で切断し、LED側に残った足が基板の端にくっつくように重ね合わせると6mm移設できます。反対側の足は極性を間違えないために、敢えて違う場所を切断しています。
■熱収縮チューブで重ねた足を固定
■ライトが無事点灯!
■反対側のライトも点灯!!
さて、今回このような工作を行ったのは、KATO製のEF64 0番台です。EF64は山間地の勾配区間用の電気機関車として1964年に開発されました。最初の79両は今回の写真と同じような外観ですが、1980年から投入されたEF64 1000番台は同じ形式ながら外観は全く異なっています。実際新機種としても良いほどの違いはあるのですが、当時国鉄労組との関係で新機種の投入が受け入れられない状況だったため、EF64の型番を借りたというのが実情のようです。これ以上の実機の詳細はこちらをご覧いただくとして、このEF64は中央線でも活躍しており、子供の頃は長い貨物列車を牽引して中央線を走っていた姿をよく見ており、非常に馴染みのある機種です。ただ、KATO製のEF64は製品仕様が古く、手摺がモールドだったりメーカー銘板が無かったりとちょっと寂しい外観です。この辺りはいずれ手を入れてやるか、製品がリニューアルされるのを期待したいところです。実際、このブログでも以前一度購入を見送るという発言もした記憶がありますが、オークションで安価で出品されていたので、手を出してしまいました。
■今回加工を行ったDCCデコーダーを搭載したEF64 0番台です。中央東線に配置されていた34号機のナンバーを付けました。
【追記】一晩経ったら熱収縮チューブがさらに収縮したようで、結構しっかりと固定できました。これは意外と悪くない方法のように思います。