XIA 2nd Solo Concert INCREDIBLE 釜山公演感想

 遅くなりなりましたが、8月10日、11日の両日に韓国釜山BEXCOで開催された標題のライブを観覧してきましたので、感想を書きたいと思います。
 会場は釜山の地下鉄2号線(グリーンライン)のセンタムシティ駅にあるBEXCOというコンベンション施設でした。いわゆる東京ビッグサイトインテックス大阪みたいなところです。だだっ広い展示ホールの一つを使って、入り口から入ると奥にメインステージで、その前がスタンディングのアリーナエリア、そして仮設のスタンド席が設けられ、スタンド席間に機材席がありました。ホールの入り口側はかなりの空きスペースがありました。メインステージの左右にはステージ上のジュンスを追いかけるカメラの映像が映し出されるスクリーンがあり、メインステージの奥は数段の階段があり、その奥は中央の大きなスクリーンとその左右に縦長のスクリーンがあり、全面スクリーンとなっていました。ところでこのメインステージ奥のスクリーンの画質が素晴らしく、驚きました。さすがテレビで世界を席巻するLGやSamsungの国です。以前にMIROTICの時にも当時日本で使われていたスクリーンに比べて、はるかに綺麗な映像が表示されるスクリーンに驚いた記憶がありますが、時々韓国ではこのようにビックリする事があります。ただ、左右の2枚のスクリーンの画質はむしろ水準以下で詰めが甘いなぁとも感じましたが、コストとの兼ね合いもありますからね。花道はメインステージ中央からY字型に伸び、それを取り囲むようにアリーナエリアが8区画に区切られていたようです。またアリーナとスタンド席の間の通路付近の中央にぽつんと円形のバックステージがあり、そこにどうやって移動するのかと思っていましたが、花道にクレーンが仕組まれていてそれに乗ってクレーンがぐるっと回り、円形のバックステージに橋渡しするように降りてくる仕組みになっていました。このバックステージはリフトし、さらにゆっくりと回転します。また、ライブ最初はバンドのいないカラオケかと思いましたが、3曲目あたりからメインステージの左右から台車にのってバンドが入ってきました。
 オープニングは左右のスクリーンに映像が映され、玉座のような立派な椅子にジュンスが座って足を組むと、背中からバサっと翼が開きスクリーンがホワイトアウト。メインステージ袖の左右に配置された大きな太鼓を光るばちで打ち鳴らされ(音とばちさばきが合っていなかったので単なるパフォーマンスだったと思いますが)、ステージの幕があがります。すると天井にまで届く重厚な扉が現れステージ左右にも配置された大太鼓の音が重なり、徐々に扉が開くと玉座に座ったジュンスが登場し、会場の興奮は一気に高まりTallantalegraでライブがスタートしました。
 曲目は例によってこちらにまとめておきましたが、今回はアルバムCDを聴いた瞬間から良いライブになるだろうと思っていましたが、まさにその通りでした。1st Solo Concertはちょっと気負いすぎていた感じでしたが、今回は彼の見事なダンスや歌だけでなく、ちょっと抜いた感じの楽しめる曲もあり、飽きることがありませんでした。また、メインステージに映される映像のクオリティも上がっていて、例えば「UNCOMITTED」は今回はダンスをしないで聴かせるスタイルでしたが、ジュンスの立つ背後のスクリーンに映る球形の物体の映像が歌と見事にシンクロして幻想的な雰囲気を醸し出し、「この歌が笑わせるだろう」ではアメコミ風のマンガの映像が歌の面白さをさらに盛り上げていました。照明も例によってピンスポットは暗いのですが、照明効果はかなり力が入っていて、文章で説明するのは難しいのですが、これも歌と見事にシンクロした使われ方で、今までのC-JeSのステージと比べると一段上のレベルなったと感じました。韓国のライブ観覧は座席のある場合は立ち上がらないのがルールですが「INCREDIBLE」は立ち上がって「オーオーオーオオー」を一緒にダンスする事になっていました。この曲の後半はジュンスから「ジャンプ!、ジャンプ!」の掛け声がかかって皆ジャンプするのですが、仮設のスタンドはトランポリンのように揺れて、どこかの国でのスタンド席の崩落したニュースの映像が脳裏を過りました。特に二日目のダブルアンコールでの2回目の「INCREDIBLE」は大変でしたが何とか持ちこたえて無事ライブは終了しました。なお、MCに関しては韓国語は全く分からないのでバッサリ割愛しておきますが、客層に関して書いておくと、驚くべきことに昨年のソウルでの1st Solo Concertよりも韓国人の女性の客層がかなり若返っているように感じました。釜山だからなのかも知れませんが、だとしても確かに新しいファン層が彼に出来てきている事には間違いないです。彼の素晴らしい歌とダンスは、万人が芸能人を目指す国の韓国でも認められる存在だという事なのかも知れません。
 この釜山のステージでアジアでのツアーは終了という事ですが、とすると日本でのライブは無いのかとも思ってしまいますが、ジェジュンのファンミーティングのように世界を回って最後に日本で華々しいステージをぜひ行ってもらいたいものです。なお、次のステージとしてオーストラリアが既に予定されているようですが、さすがにあそこまで行ってライブが1日だけだとコストパフォーマンスが悪すぎますので、私は行く事は無いでしょう。
 ここからは予断ですが、今回のライブはチケット発送後にスタンド席のレイアウトが変更になるという事態が発生しました。当初機材席の後ろにも客席がある予定だったのですが、実際の会場はそうなっていませんでした。会場の天井とのクリアランスの問題とか、スタンド席が仮設のための強度の問題とか、あるいは予想していたほどチケットが売れなかったとか等あったのかも知れません。私はチケットを二日分ともヤフオクで入手したのですが、初日分のチケットを入手した業者さんからチケットが当日会場で交換されるという連絡を受け、交換後の座席番号まで連絡してくれました。二日目のチケットを入手した業者さんからは何も連絡がありませんでしたが、こちらから質問したところ、やはり交換後の座席番号を調べてくれて連絡をくれました。このためチケット交換ができトラブルなく座席に着くことができましたが、やはり座席が変更になっている事を知らない人がいてトラブルになっていたようです。個人的には韓国にしてはうまく対処したと思っていますが、入場する前はオフィシャルツアー以外の日本人を締め出すための作戦かと疑って、ちょっとドキドキでした。なお、チケット送料と思われる1,500Wを返却までしてくれるサービスには、ちょっと驚きましたが。