2012 XIA Ballad & Mucical Concert with Orchestra 二日目

COEX HALLに掲げられたバナー

 二日目のコンサートを観覧しました。初日は席位置の関係でステージセットの全貌が見えませんでしたが、今日はBブロック(階段席)でステージのほぼセンターでしたので、全貌が確認できました。
 ステージセットは花道などはなくメインステージとその先に中央から少し突出した部分があるだけです。ステージ上には上下2段になったオーケストラ/バンドが配置する櫓があり、そのセンターにスクリーンがあります。またステージの左右にもスクリーンが配置されています。さて、ステージ上のセンタースクリーンですが、これが少し特殊なものとなっていますが、その説明をする前にこのコンサートのコンセプトを説明する必要があります。このコンサートの構成はジュンスが子供のころに夢見た理想のコンサートを再現したものとなっています(ミュージカルパートとバラードパートの間の映像でのジェジュンのナレーションより)。子供の頃のジュンスが手に取った古い本がこのコンサートの入り口です。冒頭の映像が流れた後、そのジュンスの子役が客席の通路を通ってステージにあがり、ステージ中央に置かれたその古い本を開くと現れる入り口に入ると幕が上がりコンサートがスタートします。オープニングはミュージカル「モーツァルト」の曲ですが、メインステージの向かって右手にも大きな本がありその本が開いてゆき開いた本がスクリーンとなります。そこにオープニング曲の歌詞が五線紙の上に描かれてゆき、ジュンスはそのスクリーンを見てしばらく客席に背を向けて歌いますが、その後客席に振り返り、本格的にコンサートはスタートします。ステージ上のオーケストラ/バンドのうち、向かって左側のオーケストラのメンバーは最初から見えているのですが、向かって右側のパーカッションやドラム、そしてギターの人たちはミュージカルパートではこの本の形をしたスクリーンの後ろに隠れて見えません。オーケストラの前に指揮者がいるのですが、この指揮を本の形をしたスクリーンの後ろの奏者達がどうやって見ていたのかはちょっと不明ですが、ひょっとしたら手元にモニターが置かれていたのかも知れません。またオーケストラといっても、ざっと見た限り、バイオリン12本、チェロ2本、トランペット2本、トロンボーン、ホルン各1本と混声合唱8名の最小構成で、弦楽器にはそれぞれマイクが付けられていましたし、合唱もマイクを持っていました。このようにオーケストラというにはかなり寂しい構成ですが、最少人数で最大限の効果を得るにはこういう工夫も必要なのかも知れません。ベース関係はほとんどエレキ系に頼っていたので、そうなるとバランスを取って弦楽器の音を音響を通すなら、逆にフルオーケストラは不要なのかも知れません。ただ、木管楽器が全くないのはちょっと不満でした。そのため、ミュージカルで共演した女性歌手が出演するのですが、彼女のソロ曲は冒頭でフルートが旋律を奏でるのですが、フルート奏者がいないためその曲はオーケストラ演奏ではなく、いわゆるカラオケとなっていました。それでも、シンセサイザーではなく生の楽器の音はやはり心に伝わるものが明らかに違いました。この本の形をしたメインスクリーンはバラードパートの開始とともにステージ右そでから現れたジュンスが本と閉じるような形で中央に向かって閉じられて、ステージ向かって右側のパーカッションやドラム、キーボードの櫓が現れ、ギター奏者たちが乗った台がステージにスライドしてきて、バンドの全貌が姿を現します。
 バラードパートはアルバムからの曲の他にカバー曲も披露され、指揮者のキーボードの伴奏で歌う「I believe」やギタリストの伴奏による韓国語の「TSUNAMI」。そしてジュンスによるピアノの弾き語りも披露されました。アンコールパートでは昨日書きましたがバラードアレジの(というよりもかなりジャズっぽい感じでしたが)TarantallegraとオリジナルのTarantallegraで会場は盛り上がり、最後に「悲しみのゆくえ」でコンサートは締められました。
 さて、完璧な昨日のライブとの比較で、今日は音響的なミスがいくつかありました。冒頭ではでなハウリングが起きましたし、音量が大きすぎて音が割れてしまっていました。昨日は全くそんな事は無かったので、今日は少し残念でした。明日はその点を改善した、最高の最終日にして欲しいと思います。