釜山旅行諸々

BEXCOホール内の垂れ幕

 ライブ以外の今回の旅行に関して書いておきます。今回のライブ観覧は7月下旬頃に行く事を決めました。まずは羽田<->釜山のANA便を空席待ちで予約しましたが、期限になっても往路便の席が確保できなかったため、改めて羽田->金浦、釜山->関空で予約をかけ何とか席が確保できました。その結果、利用した飛行場が全て異なるという旅程になりました(^^;; 航空券が手配できた時点でヤフオクでライブチケットを手配。7/28に二日分を落札し同時にKONESTに会員登録してKTXのチケットの予約を実施。合わせて楽天経由でホテルの予約を行い、7/29にKONESTからKTX予約完了のメールが来て全ての旅程の手配が完了しました。思い立ってからはANAの空席待ちで一週間ほどの時間はありましたが、ソウル経由で行くことを決めてからは3日間ほどで全て手配しました。我ながらこういう時には馬力が出ます。ただ、すでに記したようにスケジュールはかなりタイトで、ANAが10分でも遅れればKTXにも乗れなかったし、KTXが10分でも遅れれば、そしてライブ開演が10分ほど遅れなければ、初日の公演は最初から観れなかったでしょう。ANAは10分早く着きましたし、iPhoneGoogle翻訳に「BEXCOに向かってください。急いで!」を翻訳させてその画面と見せたタクシーの運転手さんは「ネェ!」と一言発し高速をブッ飛ばして、右に左に車線変更して渋滞を乗り切り、さりげなく信号を無視しながら、のろのろのトラックをあおりまくって、私を会場に届けてくれました。さて、そんなドタバタでスタートした釜山旅行に関して少し書いておきます。

  • KTXまずは初体験のKTXです。チケット予約は先に書きましたようにKONESTに会員登録して行いました。こちらのページから列車を予約してクレジットカード支払いで決済すると、数日後に予約確認メールとバウチャーメールが届きました。なお乗車に関してはバウチャーメールを見せてチケットと交換する必要も無いとの事。KTXへの乗車には改札も無くさらに車内検札すらなかったので、バウチャーを使う事もありませんでしたが、ダブルブッキングや席の勘違いなどでのトラブルに対応するためにもバウチャーは印刷するなり、PDFにしてスマホに仕込ませるなりして持って行った方が良いでしょうけどね。なお、金浦(もしくは仁川)からのA'REX(空港鉄道)はソウル駅のかなりの地下に到着するので乗り換えにそこそこの時間を見ておかないと間に合わなくなります。先に書いたようにANAが10分早く着いたので余裕がありましたが、予定通りや遅延した場合は本当にギリギリだったか乗り遅れていた可能性が高かったです。KTXの車両は日本の新幹線と同じ1435mmの標準軌の鉄道ですが、新幹線と違って前後に駆動車を持つヨーロッパのTGVタイプの車両です。見た感じ2タイプの車両があるようで、私が利用したのは旧型車の様です。天井が高く空気抵抗やカーブでの通過速度などあまり考慮していないような感じの概観でした。ホームは乗車口に対して少し低く欧米の鉄道のような感じですが、足の悪い人や重い荷物を持った人には親切ではありません。一般車の車内は左右2列ずつの4列席で、左右は広く感じましたが前後は結構狭くて、さらにリクライニングが座面が前に動くタイプのため、リクライニングを利用しても後ろの人には迷惑はかけませんが、前の席とのクリアランスはさらに少なくなってしまいます。なお一般席は車両の中央に向い合せとなる形で座席の向きが固定されていて、向きの変更はできないようになっています。車内ではフリーでWi-Fiが利用できます。接続するとプロモーションでGmartのページが表示されましたが、その後は自由にインターネットが利用できました。ただ速度はそれほど速くありませんでした。なお、それ以外の方法でもインターネットの利用を試みましたが、Wibro Eggはソウルを出るとほとんど役に立たず。3Gですら電波が無くなる事が頻繁にありましたが車内Wi-Fiは利用できました。このためキャリアの回線ではなく、日本の新幹線のように漏洩同軸ケーブル方式かも知れません。その他車内販売もありコーヒーや軽食なども購入できます。コーヒーの料金など街中と比べてむしろ安価なくらいでしたが、ビールは売っていないようでした。駅には売店など多数あるので、乗車前に時間があれば弁当など買って旅を楽しめます。なお出発時には車内アナウンスは無くホームで発車ベルも鳴らず、知らぬ間に出発します。まぁ鉄道に関しては日本みたいにあれこれ親切にアナウンスする国の方が少ないですけどね。車内は静かで座席も悪くなく空調も丁度良く快適な旅でした。ただ、車窓の景色が日本と変わらずでちょっと退屈でしたが・・・。鉄道好きで時間的に余裕があるのであれば、利用してみるのも悪くないでしょう。私は結構気に入りました。
  • 釜山地下鉄、釜山-金海軽電鉄:釜山の街中の移動は初日にライブ会場に向かう以外は全て地下鉄を利用しました。ソウルと同じく料金も安くお手軽です。T-Moneyカードが使えるけど、チャージできる場所が限られるという情報だったので、金浦でA'REXに乗車する前に10,000Wをチャージしておきました。また、帰国日はホテルのチェックアウトが10:00だったのに対して、搭乗予定の便が16:00と時間に余裕があったので、鉄道で空港まで移動してみる事にしました。釜山駅で地下鉄1号線(オレンジライン)に乗り西面で2号線(グリーンライン)に乗り換え、沙上で下車します。地下道を通って釜山-金海軽電鉄乗り場へ向かいます。こちらもT-Moneyが使えますが、空港駅で降りたときに自動改札機に料金が表示されませんでしたので、実際の料金は分かりませんでした。なお、釜山駅で地下鉄に乗車してから空港駅で降りるまでの所要時間は44分でした。この釜山-金海軽電鉄は日本だとゆりかもめポートライナーと同じく無人で運行される新交通システムです。日本の場合これらのシステムは線路幅を狭めて車両も小さくして建設費を抑える傾向がありますが、釜山-金海軽電鉄は新幹線と同じ1435mmの標準軌で建設されており、車内のスペースもゆったりしています。窓も大きく高架を走る事から周辺の景色も良く見えます。ただ、夏場の暑い時期は日差しを遮る物が無いので、日焼けを気にされる方にはありがたくない事でしょう。
  • 釜山空港:韓国の空港では仁川、金浦、済州を利用した事がありましたが、ここ釜山(正確には金海国際空港)は初利用です。今の国際線ターミナルは2007年に出来たばかりのようで、コンパクトですが綺麗な施設でした。釜山-金海軽電鉄で改札を出ると左手が国内線、右手が国際線ターミナルとなっていて、日差しを遮る屋根の下の通路をのんびり歩いて行くと、ベンチの上で囲碁を指すタクシー運転手さんが居たりして、田舎の空港だなぁと感じました。13:30頃チェックインして出国審査を済ませましたが、ロビーには免税店やカフェなどがありましたが、店舗数は少なく長時間ショッピングで時間を潰すのは厳しそうです。私は3階フロアにあるアシアナラウンジにさっさと入って時間を潰しましたが、利用者は少なく北京行きの便が出た後は私ともう一人のおっちゃんの二人だけ。しかもラウンジ内の大きなテレビがNHKの日本語放送に切り替わったので、そのおっちゃんも日本人だったようです。飛行機への搭乗はボーディングブリッジではなくバスで移動しての搭乗でした。
  • ホテル:実は釜山は2回目なのですが、1回目はJYjのライブツアーでソウルからバスで移動してきて、宿泊も釜山ではなくどこぞの田舎に連行されたため、釜山自体に関しては全く知識がなく、当初ライブ会場近くを探していましたが、そもそも空室が少ないうえに料金が高すぎてあきらめました。で、料金優先で探した結果東横INN釜山駅2としました。朝食付き1泊6,000円程度でした。"2"とありますように近くにもう1軒東横INNがあり、そちらは釜山駅前広場に面する文字通り"釜山駅"の名前に値するロケーションなのですが、こちらは釜山駅と地下鉄の隣駅のほぼ中間(いやむしろ隣駅の方が近いか)に位置しています。普通なら歩いても大した距離ではないのですが、歩道がガタガタで荷物を転がしてゆくには結構つらくまた暑いなか日差しを遮る物も無く結構こたえました。さらに近道するために通った釜山駅付近の裏道がドブ臭くて歩いているうちに頭が痛くなってしまいました。まぁこの文脈なので後悔しているのはすでにお分かりかと思いますが、もう少し細かく書いておきます。まずは良かった点を;
    • 部屋:一般的なビジネスホテルとしては広い方だと思います。収納は一切ありませんでしたが、ベッド下は開いていてスーツケースを入れれますので、大きな荷物を持っている場合でも部屋を広く使えるでしょう。セキュリティボックスもありましたし、韓国のホテルではバスタブが無い事もありますが、ここはちゃんとありトイレはウォシュレットになっていました。なお、歯ブラシ、剃刀はありませんが、海外のホテルでは無いのは一般的ですので、特に問題はありません(フロントで購入できますし)。その他湯沸しポットも部屋に備え付けられていますし、コンプリメンタリで1日1本のペットボトルの水が無料提供されました。
    • インターネットサービス:無料で利用できます。有線/無線の両方で提供されますので、好みに応じて利用できます。ただ、セキュリティはありません。なお、日曜日の夜にはWi-Fiの電波が出ていませんでしたが(-_-;;

 次に悪い点ですが;

    • ルームメイキングの時間が固定されてる:連泊する場合でルームメイキングをする場合は、10:00〜12:00の間部屋を空けておかなければなりません。このため、午前中に前日のライブの様子などをまとめる事が出来ず、調子がくるってしまいました。コストダウンのためなのかも知れませんが、せめて午前か午後かの選択ぐらいはできるとありがたいところです。
    • エレベーターに乗れない:このホテルは20階以上の階数で部屋数がかなり多いようです。そのため朝食の時間帯やチェックアウトやルームメイキング開始の10:00前頃になると、低層階からはエレベーターに乗る事が出来ませんでした。私は7階に宿泊していましたが、初日は階段を利用せざるを得なくなり、チェックアウトする日は9:00にチェックアウト時刻を早めることで何とかエレベーターに乗れました。
    • エアコンがうるさい:定期的にエアコンが送風を強めてその度に騒音をまき散らします。設定温度を上回ると運転を強めるためだろうとは思いますが、あまりにうるさくて夜定期的に目が覚めました。
    • 朝食:無料で朝食が付いていましたが、料理自体には全く期待はしていませんでしたが、その通りでした。それにも増して食堂のキャパが宿泊者数に対し少なすぎるのかなかなか席が空きません。私のように一人だとそれでも何とか席を確保できましたが、数人での家族の場合はなかなかまとまった席が確保できなかったようです。案内するホテル側の人も居ないので、席の確保も争奪戦的で韓国らしい無秩序な状態でした。

 こんな感じでしたので、私はこのホテルは次はもう利用する事は無いでしょう。

  • 食事:ライブ後の反省会と二日目の昼食で利用したセンタムシティのお店に関して書いておきます。なお各お店のホームページを探しましたが見つからないので、リンクを張れませんでした。
    • 潘 IZAKAYA:初日のライブ終了後の反省会会場です。場所はBEXCO正面の海雲台センタムホテルの1階テナントの居酒屋で7人で利用しました。ここはビールにアサヒとサッポロがありました。釜山も暑かったので冷えたスーパードライは最高でした。料理はソーセージ、ポテト、おでんなどを注文しましたが取り立てて書く事も無い味で、にも関わらず料金は高めでしたがスーパードライが高めの料金の原因だったかも知れません。ただ、ジュンスの曲をガンガン流してくれたので、他のテーブルも含めて盛り上がりましたが。
    • 焼肉店(名称不明):海雲台センタムホテルの裏側にあるAngel-in us Coffeeの2階にある焼肉店で二日目の昼食を摂りました。3名で利用し牛カルビ2人前、プルコギ1人前、冷麺2種類を注文しましたが、4人がけのテーブルには乗り切らないほどの惣菜が並んで、豪華な昼食でした。店員さんには日本語が話せる人もいて、さらに付きっ切りで肉を焼いてくれたり、プルコギの面倒を見てくれたりでサービスも良かったです。店も新しく綺麗でした。ただ、料金はアルコールを飲まずに一人当たり31,000Wで少し高めでしたが、豪華な料理やサービスを考えると納得できました。お薦めです。
    • Chicken Couple:二日目のライブ後の反省会の会場で6名で利用しました。場所は先のAngel-in usのはす向かいのビルの1階のテナントで名前のとおり鶏肉料理のお店です。もも肉のから揚げ、胸肉の照り焼き、砂肝の野菜炒め、サラダ、ポテト料理などを注文しビールなども結構飲みましたが、一人当たり30,000Wには達していなかったと記憶しています。鶏肉は臭みもなく油ギトギトでもなかったので、女性陣(というか男性は私一人でしたが)にも好評でした。ただ、ここは店員の出来の悪さはぴか一で、最初店内で席を用意するから5分待つように言われたのですが、その席に別の客を通してしまったり、あきらめてテラスで食べることにしてビールを5本頼み、のちにトイレから戻ってきた人のコーラを追加したのですが、コーラは来ないし最初のビールの数を客数とずっと勘違いして皿なども5人分しか持ってこないしで、店員の再教育が必要でしょう。また、メニューの表記も韓国語だけだったので、韓国語が片言でも話せる人が居ないと厳しいかも知れません。ただ料理は本当に美味しく、多少の不手際は我慢できる心の広い人であれば、絶対にお勧めです。

 こんな感じで、思い返してみると観光らしい事もしていませんし、ライブ中心は相変わらずでしたが、まぁ韓国はこんな感じで十分でしょう。