絢香 LIVE TOURE2012 "The beginning" 〜はじまりのとき〜 広島公演感想

 韓国の事でまだ書きたい事もありますが、先にこの話題を書いておかないと忘れてしまいそうなので、こちらを先に書いておきます。
 病気で一時活動を休止していた絢香ですが、今年The beginningというアルバムを引っ提げてカムバック(ちょっと韓国チックな表現ですな)し同じタイトルのライブツアーを4月27日の日本武道館を皮切りに行っており、7月25日の大阪城ホールまで全15公演が予定されています。その中で5月19日に広島文化交流会館で行われたライブを観覧してきました。そもそも広島を選んだ理由ですが、

  1. 4月、5月は他のアーティストのライブの予定が入っており、それらと重ならないこと。
  2. 土日開催でできれば土曜日開催であること。
  3. アリーナなどではなく音響のしっかりした公会堂での開催であること。

の3条件をベースとし、また私はCD購入者先行での申込みだったので、これを外すと一般の先行で購入となるため、確実に当選できて、かつ東方神起などのライブで訪れた土地勘のある都市であることなどをかんがみた結果、広島が選ばれました。当初は土曜日にライブを観覧し一泊して翌日のんびりと東京に戻る予定だったのですが、ジュンスのライブが飛び込んできたため、思いの他ハードな週末となってしまいましたが(^_^;;
 さて、ライブですが会場を訪れるといつもとは雰囲気が違います。グッズ販売のブースもないし、入場列に並ぶ観客の服装や雰囲気もいつもとは違って落ち着いた感じでした。ただ、グッズ販売所は入場後の会場内にありましたが、ちょっと見た限り応援のためのスティックライトは無かったので、そのまま素通りしました。
 着席して思ったのは、まず座席が広くてクッションも効いてすわり心地がとてもよかった事です。予想通りですが、ホール内もちゃんと音響の反射板などがあり、しっかり音楽が聴けるホールの作りになっていました。私の席は2階席で入口の階段のすぐ横でした。センターからはだいぶ左にずれてはいましたが、ステージは一望できる席でした。ステージはメインステージのみで花道やセンターステージなども一切なし。当然スクリーンなどという物もありません。メインステージ上にはバンドのスペースがV字型に陣取っていてメインステージは三角形に切り取られる形なっていました。バンドスペースの一方で三角形の斜辺の一つとなる方はひな壇の上にあって一段高くなっていて、そこにはシンセサイザー、パーカッション、ピアノ(電子ピアノです)、ドラムセット、ベースが配置されており、下段の方はメインステージと同じ高さで、三角形のもう一方の斜辺となりますが、バイオリン、ギター、コーラス(兼パーカッション)の人のスペースが配置されていました。また、バンドの上の段の後ろにはさらに一段高いステージが配置される形で、メインステージとはバンドスペースの外側を回ってスロープでメインステージに繋がっていました。メインステージ上にはピラミッド状に組まれた櫓のようなものが2つありましたが、これには照明が仕込まれてライブ中には曲によって光ったりしましたが、このやぐら状のものは後に絢香のイニシャルのAを表しているという事が分かりました。
 さて、ライブのオープニングですが、最初ステージ上でシンセサイザーの和音のロングトーンが鳴り出しました。この時は会場の照明も明るかったので音合わせか何かかと思ったのですが、そののち、相当の間をおいて、ピアノの和音がダーン、ダーンと鳴り出します。この和音は徐々に音程を挙げて行きます。そうこうするうちに、シンセサイザーとピアノ以外の奏者の一人ひとりが、会場の通路を通ってステージに上がって配置につき、その後徐々に会場の照明が暗くなり、ピアノの音が鐘の音のように厳かに鳴る中、最後に絢香がステージに登場するという物でした。この渋い演出にはいきなりグっとひきつけられました。そして「The beginning」でライブスタート。ライブ時間は約2時間30分でした。セットリストは以下の通りですが、曲と曲の繋がりなどにも趣向が凝らされていて、演出には色々と気を配っていたことが感じられました。

No. 曲名 備考
01 The beginning  
02 Magic Mind  
03 アカイソラ  
04 そこまで歩いて行くよ  
  MC  
05 繋がる心  
  バンド演奏 お色直しタイム
06 HIKARI  
07 空よお願い  
  MC  
08 ツヨク想う NEWS ZEROテーマ曲
09 THIS IS THE TIME  
  コーラスさんによる英語の歌から最後は絢香との掛け合い お色直しタイム
10 ? アルバムには入っていない英語の歌です
11 手をつなごう  
12 おかえり  
13 Hello  
14 やさしい蒼  
15 はじまりのとき アカペラからの導入
  以下アンコールパート  
  MC  
15 みんな空の下  
16 キミへ  

 彼女が歌が上手いのは周知の事ですが、活動を中止している間の曲の制作の話や、今回のライブのグッズのデザインの話も交えたMCも、関西人だけあってとても楽しくて、あっという間にライブは終了してしまいました。また機会があればぜひ観覧したいと思わせるに十分な内容でしたし、ファン層も10代から60代超までと幅広く、私が一人で居ても特に違和感のない居心地の良さも感じましたし、他のアーティストとの兼ね合いもありますが、来年のツアーは本格的に観覧を考えようかとも思っています。