2013 XIA Ballad & Musical Concert with Orchestra vol.2感想

 標題のライブの様子などまとめておきます。昨年の会場はCOEXの会議場のような場所を使用していましたが、今回は漢江を渡った*1総合運動場内にある蚕室屋内体育館でした。ジュンスの1stソロコンサートの会場でもありましたが、私としてはその隣の屋外競技場で極寒の中行われたJYjのライブの記憶が強く残っている場所でもありますが。
 会場のステージ構成は、体育館の半分くらいの客席を残してステージセットなどに使われている感じ。二日目にアリーナ席に座った妻によるとアリーナの席は非常に狭かったという事で、かなり無理して座席を押し込んだようでした。ただ、この公演のチケット代は、現地の価格からするとかなり高額だったようなのですが、二日間とも3階スタンドまで満席で、凄い人気でした。アリーナには花道はありませんが、公演中に二階席最前列の通路をジュンスがぐるっと巡る趣向がありました。メインステージ奥には大きなスクリーンがあり、左右にはサブスクリーンが配置されるいつものスタイルです。ただ昨年はオーケストラメンバーは後ろの櫓の中に配置されていましたが、今回はメインステージ中央に堂々と陣取っていましたので、楽団の構成も遠くからでもだいぶ良く分かりました。金管はトランペット x 2、トロンボーン x 2、ホルン x 1。弦楽器はコントラバス x 1、チェロ x 2、ビオラ、ヴァイオリン多数という感じでした。背後のスクリーン手前には一段高いステージ状のものがありましたが、これは左右部分が回転移動して中央で合体してメインステージに降りる階段になるものでしたが、その高いステージの下の左右にコーラスチーム(右手がクラシックのコーラス、左手がゴスペル風のコーラスで、それぞれ4名)がいて、ステージ奥右端がティンパニーなどのパーカッション担当が、左端にドラムセットが、左手コーラスの前にエレキのベースやギターが、右側はキーボードが3台(だったかな?)というバンド、ステージ構成でした。
 コンサートタイトルが「Ballad & Musical」ですが、ステージ構成はMuscal -> Balladでして、幕が下がった状態ツァラトゥストラのファンファーレが響き渡り後に幕が開き、青いランボルギーニを駆るジュンスの映像が始まります。そのランボルギーニを降りたジュンスは突然死神の衣装になり、ステージがスタートします。エリザベート数曲、モーツアルト数曲、Decemberから数曲と歌って、次にBalladパートに進みます(セットリストは後でまとめるつもりではありますが、多分どこかにすでに上がっているでしょうから、急いで知りたい方は他をあたって下さい)。なおMusicalパートではエリザベートを演じた女優さんと共演がありましたが、妻の友人のソウル在住の女性によると、何とジュンスよりも一回りも年齢が上との事。あんなに可愛らしく見えたのに・・・女性は怖いですねぇ。
 バラードパートへの繋ぎの映像は、死神の姿で歩くジュンスの前の空間に突然鏡が現れ、その中にはタートルネックの服装で化粧の薄いジュンスがいて、お互い手が触れ合った瞬間に鏡の内と外が入れ替わるというもので、バラードパートがスタートしました。そのオープニングはToo Loveでした。その後、ボサノバ風のNo Reasonなどを経て、Incredibleのバラードバージョンに。この曲のアレンジは秀逸でした。オリジナルはメジャー(長調)の曲ですが、最初の8小節はオリジナルと同じ音の運びながら最後の和音だけマイナー(単調)にすることで単調の出だしのイメージを作り、その後メジャーに、そして「ウォーウォーウォーオオー」の部分でまたマイナーにするというとても渋いアレンジでした。2コーラス目はバックコーラスも被ってきて重厚感もあり、この曲だけでもiTunes Storeで売り出すか、次のアルバムに収録して欲しいものです。ところで、このIncredibleの前には日本語での「つぼみ」も歌われましたが、その前にバンド紹介でジュンスの曲がメドレーで演奏されたのですが、それがカッコいい事!あんな感じでバンド紹介があると、各メンバーも気分が良いでしょうし、楽しいでしょうね。トランペットは純粋なクラシック曲だとちょっと退屈な楽器ですが、ミュージカル曲は出番も多そうで楽しそうな感じです。まぁ今更プロになる事もできませんし、そもそもそこまでの腕前もありませんけど。
 なお、大晦日の公演もカウントダウン以外は特に構成に違いはありませんでした。ちょうどこのバンド紹介演奏の後にスクリーンにブロードウェイ風の映像が映され、その時計でカウントダウンが行われましたが、30秒前からのカウントダウンはちょっと長いかなぁなんて思いましたけど。
 MCは例によって何を言っているか、さっぱりなのであまり書きませんが、お願いタイムでサッカーボールのリフティングの要求がありまして、ジュンスはあまり上手く出来なかったのですが、ムキになって上手くできるまで何度も続けてしまったらどうしようと一瞬不安が過ぎりました。まぁ2回行った時点でちょっとムキになっていたのでしょうけど。しかし「ジェジュンに電話して欲しい」というのはどういうお願いなんでしょうかね?ま、電話はつながらなかったみたいですけど。
 この公演、昨年に続き素晴らしいものでした。このステージを来年も、じゃなく今年の年末もぜひ開催して欲しいものです。ただ、いくつか不満を言いますと、初日Too Loveでコンサートマスターの演奏による電子ヴァイオリンでジュンスの歌との絡みがあったのですが、そのヴァイオリンの音に電気的なノイズがのっていて不快でした。これは二日目には改善されましたが。その他、紙ふぶきを飛ばす機械のノイズが大きく、会場にノイズが響き渡ってコンサートの妨げになっていたとか、幕を引くときにガラガラ音がするとか、舞台装置のお粗末さが目立ってしまっていました。個人的な希望を言えば、もう少しオーケストラメンバーを増やせば、マイクを通さなくとも良くなるので、ちゃんとしたコンサートホールで開催して欲しいなぁなどと思っています。やはり、ペットやボントロが2本というのは、ちゃんと和音を構成するには中途半端ですし、オーケストラと言いながらも木管楽器は1本もありませんでしたし。二枚リードの楽器が無いのにオーケストラを名乗るのは、素人さんは何とも思わないでしょうけど・・・ねぇ。
【追記】初日の席は2階席中央14列目でほぼセンターでライブを見れましたので、全体の把握が良くできましたが、今回は指揮者が良く見える状態で、しかもジュンスの背後に居たため、楽器奏者の悲しいサガで気が付くと指揮者を見ているという事が多かったですねぇ(^^;; 2日目は当初3階席の予定でしたが、妻のお友達が関係者席に移動する事になったため、その余った席に座らせてもらいました。2階右側席で前から8列目でしたが、2階通路が登り始める場所だったため実質7列目。斜めからの観覧だったのですが、MCなどではジュンスは向かって右側を向いて立つ癖(多分5人の時代に向かって左端のポジションだったためでしょうけど)があるので、顔はこちらを向く感じだったので、小さな会場で距離も初日より近かったので、表情は良く分かりました。それに、通路を歩いてきたときもすぐ近くで、MIROTICコンサートのラスト曲のTohightでリフトでスタンドから出てきた時と同じくらいの距離だったように思います。オーケストラの指揮者も視線上ではジュンスの立ち位置から外れたので、2日目は気が付くと指揮者を見ているという事は少なかったです。ただ、今度はトランペット奏者がジュンスの背後あたりになる事が多くなったため、そっちが気になりましたけど(^^;;; ま、ともかく楽しかったし感動した2日間でした。

*1:ソウル歴史博物館のソウル市全景模型を見て判明しましたが、実際には漢江ではなくその支流だったようです。