バッテリーの状態を確認する

 Pokémon GOをやっているとバッテリーの消費は激しいし、iPhone自体結構発熱します。そこでバッテリーの状態が気になり「電池予報Pro2」なるアプリを入れてみました。このアプリを選んだ理由は特になく、以前にダウンロードした事があったためです(ダウンロードした事は忘れていた)。このアプリで重要なのは、上部に表示されている「充電サイクル回数」「放電深度」「バッテリー温度」、そしてそれらを総合して表示される「バッテリー寿命」です。

 まず「充電サイクル回数」ですが、これは充電回数とイコールではありません。詳しくはどこかのサイトで見てもらうと良いのですが、例えばある日充電状態100%から70%使用しその後100%まで充電。翌日その状態から30%使用すると二日間で(70%+30%=)100%使用した事になり、この時点で充電サイクル回数が1回となります。Appleは、この充電サイクル回数が500回400回の時点で充電可能容量は本来のバッテリー容量の80%に劣化すると発表しています。私のiPhoneでは充電サイクル回数が既に290回を超えています。ただこの充電サイクル回数を進めないためには、なるべくバッテリーを消費しないという消極的な対応しかできません。
 次に「放電深度」ですが、ある充電状態からどれだけバッテリーを放電したかを示しています(このアプリでは100%充電された状態からどれだけ放電したかを表示しています)。昔からモバイル機器を使っていた人は「完全に放電するまで使い切らないとメモリ効果でバッテリー容量が減る」という話を覚えておられる方もいらっしゃると思いますが、それはニッカド充電池やニッケル水素充電池に対するもので、現在使われているリチウムイオンバッテリーには当てはまりません。リチウムイオンバッテリーはコンピュータで充電状態を制御しているので、過充電や過放電が起こる事は本来はありませんしメモリー効果も発生しません。ただしバッテリーを痛めない為には放電深度が50%くらいで使用するのが、バッテリーを最も長持ちさせる事になるという結果が報告されています。この放電深度をチェックしてバッテリーの残量が50%になったら充電するように利用する事が推奨されます。
 最後に「バッテリー温度」ですが、その時点バッテリーの温度をリアルタイムに表示しており、このアプリでは33℃を超えると注意状態でバッテリの使用をひかえるよう警告が出ます。まぁこの季節に屋外でPokémon GOをやっていると、あっという間に33℃なんて超えてしまうのですが。とは言いつつもできるだけ温度を高くしないように、公園などで集中して行う場合はケースを外して放熱を少しでも助けるように気をつかうべきかも知れません。また充電中もバッテリーは発熱するので、室温によっては充電中もケースを外した方が良いかも知れません。
 まぁそんなこんなで現在の私のiPhoneの「バッテリーの寿命」は93.3%となっており、iPhone6Sのバッテリー容量は本来1,715mAhですが実質的な容量は1,600mAhという事になります。
 なお、これらの温度や放電深度以上に気を付けないといけない事があります。それは充電器につなぎっぱなしで放置することです。リチウムイオンバッテリーは過充電する事は無いと書きましたが、充電状態が100%になると充電を停止し、そしてその状態でしばらくするとバッテリーを消費してまた充電が開始されます。要するに放電深度が10%か、あるいはそれより浅い状態で放電と充電を繰り返す事になり、これは一番バッテリーの劣化を進める行為になります。ですので、就寝前に充電は完了させて、あるいはたとえ充電状態が100%に達していなくても一旦充電器からは外して就寝し、翌朝また充電するようにし100%になったら充電器からすぐに外すようにした方が良いでしょう。なお、このアプリによると、iPhoneの電池残量表示で100%になっても実際には100%のフル充電は行われていない事が分かります。iPhoneはバッテリーをユーザーが交換できないので、長く使うならバッテリーの状態にも気を使った方が良いでしょう。