ライブビューイング初体験の感想

 だいぶ経過しましたが、ライブビューイングの感想を書いておきます。テレビのニュースなどで、サッカーのスタジアムやバーなどでのライブビューイングの様子が放送されて、凄く盛り上がっている映像を良く観ます。あんな感じなんだろうとイメージしつつ劇場に赴きましたが、実際はだいぶ異なるものでした。ライブではありませんが、以前に劇場で東方神起のツアーの映像は見る機会がありまして、あの時はまぁ激しく盛り上がらなかったのですが、今回もそんな感じに近かったですねぇ。私が感じた問題点は、まず映像ですが、スクリーンに映る映像の彩度が低い(=色が薄い)んですよ。ただ、まぁこれは実際もそうなんだろうと思います。ただ、人間は良い様に脳で補正をかけますから、例えば赤いスティックライトはもっと輝いていたり、ブレスレットの発光具ももっと明るく光っていたり、月は明るく大きく見えたり・・・。でも、スクリーンを通すとそういうイマジネーションが沸きにくいのか、あっさりした映像になってしまっていました。さらに、ライブビューイングに送られて来ている映像は、多分ステージ左右のスクリーンの物ではないかと思うのですが、ほとんどのシーンがメンバーのアップ映像で、引きの映像があまり映らないため、何をしているのか良く分からないんですよね。例えばオープニングでステージのスクリーンの上の方で歌ってからエレベーターで降りてきたようですが、エレベーターが映るまでどこで歌っていたか分からなかったりとか、リフトにのって天高く上っていたであろうシーンも、ほとんどが二人のアップでその高さが分からないとか、トロッコで移動しているのかいないのか分からないとか・・・。次に音響ですが、映画館なのでサラウンドの音響があるはずにも関わらず、フロントからのステレオ音声にしか聞こえませんでした。ライブ会場なら自分のはるか後方から黄色い叫び声が飛んだり、二人が分かれて移動していれば、それぞれの場所で歓声が上がったりするでしょうし、そういうものを劇場で再現する技術もあるはずなのに、そうなっていませんでした。まぁ劇場でライブ会場のように観るにはどういう映像や音声を使えば良いのかという方策がまだ分かっていないんでしょうね。こういった部分があるから、結局観客ものれない=盛り上がらないという悪循環になってしまうのでは無いかと。ライブビューイングはビジネスとして悪くないと思うし、観るほうにも遠方の会場まで行かなくて良いとかライブが屋外の場合、暑さ・寒さや風雨の問題など環境的に現地よりも良い環境であったり音響面でも優れた状態で観覧できるというメリットがあるはずですが、見せ方、聞かせ方を考えないと、このままではすぐに見放されてしまうのではないかと思います。少なくとも私はもう行きませんし。