「純と愛」終了

肩たたきダンス

 最後まで見ていましたが、NHKの朝の連ドラとしては最近では異色の作品でしたでしょうかね。大阪に移り住んでから、お父さんが亡くなるとかホテルが焼失するとか。宮古のホテルが開業直前に台風で駄目になるなど、後半も少し良い方向に向かうと大きな転機となる悲しい出来事が起きるというパターンが繰り返されました。宮古に戻る事でお母さんの認知症が劇的に回復するのかと思いましたが、そういう事もなくむしろ着実に進行して自分の子供すらも認識できなくなり、夫の愛君は頭痛を訴えていましたが、脳腫瘍である事が判明して手術しますが、最終的には脳幹に達する腫瘍を取りきれず、命は取り留めましたが目を再び覚ますこと無く(最終回では覚ましそうな様子はありましたが)ドラマは終了となりました。色々と残酷な出来事がありましたが、むしろ最も残酷なのは、お母さんの認知症は進行し続け、愛君も再び目を覚ますことが無かったという「奇跡など起こりはしない」という現実を淡々と描いていた部分だったように思えます。唯一の光は、主人公の純がまたやる気を取り戻した事のようにも思えますが、これも人はどんな状況でも前に進むしかないという、ある意味残酷な現実を描いているようにも思えました。しかしまぁ最後に海に向かって誓った台詞の大仰さには違和感が残りましたが。