第15戦日本GP決勝

 オープニングで接触があったのか、アロンソロズベルグがリタイヤに。またウェバーとグロージャンはスロー走行となりセーフティーカーが入る事に。後にグロージャンには10秒ピットストップのペナルティが課せられました。今回のグロージャンの攻撃の矛先はウェバーだったようです。
 第2陣あたりでタイヤ交換にピットインした可夢偉はバトンの前でコースに戻るもトロ ロッソのリカルドに頭を押さえられて、マッサに先行されます。そのマッサのペースはかなり良く、トップのベッテルとの差をじわじわと縮めて行きますが、ベッテルもコントロールしているのか、ギャップは常に10秒前後をキープ。逆に可夢偉は徐々に離されますが可夢偉の後ろのバトンも可夢偉を脅かすタイムではなく、上位陣は淡々としたレース展開に。一方後方では一時最後尾まで順位を落としたウェバーがレース中盤では9番手までポジションを回復してきています。
 可夢偉が32周目にトップグループの先陣を切ってピットイン。iPhoneアプリではハードタイヤで繋いだようですので、残り20周をこのタイヤで走りきる作戦のようです。現在、可夢偉は5番手走行中。マルドナドがピットインし、可夢偉の前は2回目のピットインしていない、ベッテル、マッサ、バトンとなりました。可夢偉のペースは先行するバトン、マッサを0.5秒上回りますが、トップベッテルは使い古したタイヤでほぼ同タイムで周回。ベッテル恐るべし!
 36周目にバトンがピットインし可夢偉は3番手に浮上。2番手のマッサとのギャップは11秒。おっと、マッサがピットイン。
 残り10周で可夢偉と2番手マッサとの差は5.2秒。ラップタイムもマッサの方が若干速く、追いつくのは厳しそう。ベッテルとマッサの差は18秒以上あり、何事もなければベッテル余裕の勝利か。
 残り5周。各チーム燃料が軽くなり1分36秒台にラップが上がってきましたが。ここにきてバトンが可夢偉の後方1.5秒まで迫ってきました。マッサとの差は5秒あるため、残り周回は表彰台をかけてのバトルになりそう。
 ベッテル52周目にファステストの1分35秒774!最終ラップへ突入。可夢偉とバトンのギャップは1.1秒!
 ベッテル、ポールtoウィン!2番手にマッサ。そして可夢偉が3位で表彰台へ!日本人3人目の表彰台獲得!おめでとう可夢偉! ホンダが、トヨタが、そしてブリジストンが去ったF1で孤軍奮闘日本の存在を、日本の力を、日本の希望を繋いでくれて「ありがとう!!」
 おっと、興奮して順位表を揚げるのを忘れていました。マッサも久々の快走で2010年韓国GP以来ですから、ほぼ2年ぶりの表彰台、おめでとう!

順位 ドライバー チーム
S.ベッテル レッドブル
F.マッサ フェラーリ
小林可夢偉 ザウバー
J.バトン マクラーレン
L.ハミルトン マクラーレン
K.ライコネン ロータス
N.ヒュルケンベルグ フォースインディア
P.マルドナド ウィリアムズ
M.ウェバー レッドブル
10 D.リカルド トロ ロッソ
11 M.シューマッハ メルセデス
12 P.ディ・レスタ フォースインディア
13 J.ベルヌ トロ ロッソ
14 B.セナ ウィリアムズ
15 H.コバライネン ケータハム
16 T.グロック マルシャ
17 V.ペトロフ ケータハム
18 P.デ・ラ・ロサ HRT
19 R.グロージャン ロータス