ソウルで便利に:その1「T-moneyで楽々移動」

T-moneyカード

 ソウルに良く行かれる方はご存じだと思いますが、韓国の交通システムではT-moneyというプリペイド式の料金システムが利用されています。このシステムは数年前から導入されており当然私もその存在は知っていました。最初の"O"コンサートの時、妻が「これで地下鉄乗れるねん」と言って私に見せた、ジュンスの顔写真のシールが張られた四角い小さな物体が最初に見たT-moneyでした。しかしながら、妻がそのジュンスのT-moneyを使っている姿も見たことがありませんでしたし、その後はツアーでの渡航が多くなったため必要に迫られることもありませんでした。が、今回はツアーではないため自分で移動しなければならないので、妻から勧められて購入することにしました。以下T-moneyについて簡単にまとめてみました。

  1. T-moneyとは:日本のSuicaPasmo、ICCOCAなどと同じプリペイド式の電子マネー
  2. どこで買えるのか:コンビニ、地下鉄の切符売り場など
  3. どこで使えるのか:地下鉄、バス、空港鉄道、コンビニ、一部のタクシーなど
  4. どこでチャージできるか:地下鉄券売機付近のチャージ機、コンビニなど
  5. 何か得することはあるか:地下鉄とバス料金が100W割引になる。また乗り継ぎ割引が適用される
  6. 残高精算は可能か:残高20,000W以下ならコンビニで精算可能。ただし手数料600Wがかかる。

 と、こんな感じのものです。詳しくはこことかこことかをご参照ください。
 さて、以下は私が実際に購入・使ってみての感想などです。

  • 購入:空港鉄道の乗車で利用したかったので、仁川空港到着ロビーから地下通路を通って、空港鉄道乗り場へ向かい、改札に居た駅員に「T-moneyください」と購入の意思を伝えたところ「コンビニで買えます」との事でしたが、指差すコンビニは何と改札の中にあるではありませんか! 憤慨しながらコンビニを探すために空港ターミナルへ戻って行ったところ、到着ロビーへ上るエスカレーターの裏にコンビニ「C SPACE」を発見してそこで購入しました。通常のカードタイプの物は2,500Wのデポジットが必要です。私はそのコンビニで20,000Wのチャージもしてもらいました(合計22,500W支払)。
  • 乗車:意気揚々と空港鉄道の改札に戻り、改札機にT-moneyカードをタッチ。SuicaPasumoと何も変わりません。改札機のゲートが開きますので、改札を通りエスカレーターを降りて空港鉄道のホームへ。終点の金浦空港まで行き、向かいのホームに泊まっている地下鉄9号線に乗り換えてソウル市街地へ向かいました(復路の乗り換えは、9号線を降りたらエスカレーターで上のホームに上がったところが仁川空港行き空港鉄道のホームです)。ところで、地下鉄9号線には普通列車と急行列車(Express)の2種類がありますので、Expressを利用しましょう。
  • 乗り換え:空港鉄道から地下鉄9号線の乗り換えは改札を通る事なく乗り換えれましたが、9号線から3号線に乗り換える際にゲートがあり、そこにT-moneyをタッチする必要がありました。ただ、特に料金がひかれたような表示はありませんでした。
  • 降車:乗り換えた3号線のアックジョン駅で改札を出る際にT-moneyカードをタッチすると、空港鉄道と地下鉄分の料金が合算されて引き落とされました。
  • その後の利用と感想:ソウルに着いた当日と翌日のコンサート会場への移動。翌日のヨンサンとアックジョンの往復、ファミリーマートでの弁当の購入、最終日の空港までの移動で使いました。地下鉄に関しては行き先を気にせず乗車できるのは便利です。そもそもソウルの地下鉄は複雑で、目的地までの切符を買うのが大変です。また、行き先表示板で目的地を探すのが面倒になって窓口で切符を買おうとすると、結構人が並んでいたり、突然横柄な老人に割り込まれたりして嫌な思いもしたりしますが、そういう事を感じずに地下鉄に乗り降りできるのは、旅のストレスがかなり緩和されます。ただ、2泊3日の滞在で20,000Wのチャージは少し多すぎたようです。7,000Wほど残高が残っていますので、15,000Wのチャージで良かった事になります。また、割引があるとは言え、私は地下鉄を6回しか利用していませんので、割引総額は600Wでデポジットの2,500Wを回収するには至っていません。券売機でさっさと切符が買える人はT-moneyは買わない方が良いかもしれません。

ソウルでの鉄道での移動時間と料金は、こちらで調べられます。