Intel Skylake/Kaby Lakeでエラッタが発見される

 今週Intelの最新CPUにシステムクラッシュを引き起こす不具合(エラッタ)が発見されたという記事が発表されました。マザーボードBIOS更新で対応できるようです。詳細を見ると「物理プロセッサと論理プロセッサの両方がアクティブな場合、かつ・・・」とありますので、Hyper threadをdisableする事でも対処できるのではないかと思われます。
 ところで、Intel CPUのエラッタというと思い出されるのが1994年に勃発したPentium のFDIVエラッタです。Pentium浮動小数点演算ユニットにバグがあり、ある条件下での割り算を行うと間違った値を返すというものでした。このエラーに対してのIntelの対応が悪かった事から世論が大反発し、最終的にはユーザーが要求すれば交換するという対応をとらざるを得なくなりました。なぜこの件を覚えていたかというと、エラーが発見されたのが1994年の秋頃でCPU交換対応が発表されたのが1994年末頃。で、年が明けた1995年1月に阪神・淡路大震災があったわけです。私もCPUの交換を申し込んでいましたが、当初の配達予定日には震災で道路がグチャグチャになったため運送業者が宝塚の我が家にたどり着けず、交換品の受け取りがだいぶ遅れた事を覚えていたためでした。しかしながら、実態としてはこのエラッタによる不具合はほとんどのユーザーでは発生する事もなく、私のような末端の一ユーザーにまでCPUを交換する必要は無かったのですが、最初の対応が悪かったためこういう事態に及んでしまったわけです。初動を誤ると大損害を招く事もあるという例として、私にとっては阪神大震災とともに忘れられない出来事です。