トランペット講習会参加

 昨日で最終回でしたが今年の4月から4回にわたってトランペット講習会に参加していました。以前も何度か書きましたが、私にトランペットを教えてくれたのは中学生の一年上の女性の先輩でした。その後誰かに教わる事もなく大学までクラブ活動でトランペットを吹いていました。その後28年のブランクの後、3年前に再開したわけです。昨年1月にティム・モリソン氏のプライベートレッスンを受けましたが、それ以外はプロや専門家、スクール等でトランペットの吹き方について教えてもらった事はありませんでした。ただ、3年前に再開した時点で、過去とは大きな違いがありました。それはネットでトランペットに関して非常に多くの情報が入手できる事です。昔は数少ない書籍等しか情報はありませんでしたが、今は調べれば「これホンマかいな?」みたいな情報まで見つかります。これが私が学生の頃とは大きな違いです。自分で調べて自分で研究して色々と試行錯誤できるわけです。その中で非常に参考になったのが、今回の講習会の講師の荻原明さんでした。論理的な話の展開で非常に納得性が高い内容の氏のブログは、28年のブランクを埋めるのに非常に役に立ちましたし、過去の奏法が色々間違っていた事も分かり、そこから諸々改善・変更して行こうというきっかけに、そして参考になりました。
 今回の講習会はレッスンではありませんでした。8割座学、2割は講師の実演に合わせて吹いてみる、というものでした。また吹いた結果に対して講師から「ああしろ、こうしろ」という指導もありません。が、トランペットを吹くうえでの心構えや呼吸方法などの基本的な部分から音域を広げるためにどうするべきか、そして最後は単に楽譜通りに吹くという事ではなく、楽譜を読み込む事までと、より良い演奏をするために非常に役に立ちました。例えば私は5月の演奏会でレ・ミゼラブルでソロを吹きましたが、私として良い出来だった思っていたにも関わらず、録音を聴くと「あれ?」という感じでした。まぁ実際の演奏と録音のギャップは昔から感じていたので、自分の演奏の録音は聴かないようにしていたのですが、その理由が昨日の講習会で分かりました。まさしく目から鱗でした。
 今回の講習会は、ある程度吹ける人にとっては非常に役に立った事と思われます。ただ、初心者の方はやはりちゃんとした講師について個人レッスンなりスクールでのレッスンなりを受けた方が良いでしょう。講習会では10名以上のトランペット奏者が一斉に音を出すわけですが、皆あまりに音がでか過ぎます。また昨日の講習会では3〜4小節程度の間でもテンポを維持できないという情けない状況の人が多かったです。トランペットを吹く前に音楽の基礎がなってないという感じでした。周囲にトランペットが上手で、しかも上手に教えれる人(演奏が上手いからと言って教えるのが上手とは限りません)がいないなら、まずはスクール等で習うべきでしょうね。私としては、もし次のレベルの講習会があるなら参加したいですが、その時は受講生のレベルも考慮してもらいたいものです。