第5戦スペインGP決勝感想

 iPhoneアプリで見ていた時は坦々としたレースという感じでしたが、やはり映像を見ると違いますね。で、まずはマルドナド優勝おめでとう!F1参戦2年目にして、アロンソライコネンを従えての見事な勝利。しかもベネズエラ人初のF1ウィナーとなったわけです。しかし、今年は5戦で勝者が5人、コンストラクターも5チームと本当に混戦です。例年ならカタローニャで速ければ、モナコハンガロリンクのような極端なサーキット以外はそのマシンは速いと言えたのですが、今年はタイヤの影響が大きすぎてどうなるか分かりません。このレースでも予選では十分機能したソフトタイヤが10℃ほど路面温度の低い決勝ではハードタイヤと同じ程度のラップしか刻めなかったわけですから。ルノーの2台が第2スティントをソフトで出て行った時には、こりゃ2台がトップに襲いかかるかと思ったのでしたが、逆にジリジリと離されて行くとは思いもよりませんでした。基本的にはマルドナドとアソンソでトップを争い、少し離れてキミが単独で走り、ロズベルグに頭を押さえられた各車が順位を入れ替えるという感じでのレースでした。小林可夢偉はここのところスタートでのジャンプが見られなくなりましたが、5位に入賞したのは見事ですね。しかもコース上でバトンとロズベルグを抜き去る見事なパフォーマンスでした。
 ところで、今回はのグランプリはレースの後も色々と出来事が起きています。まずはブルーノに追突したシューマッハですが、ブルーノに対してさんざん暴言を吐いていました。が、映像で見る限りどう見ても単なる追突としか思えませんでしたが、次戦モナコでは5グリッド降格のペナルティを受けました。また、この週末、土曜日にはポールポジションフランク・ウィリアムズ卿の70才の誕生日を祝いレースでは8年ぶりの勝利に沸いたウィリアムズのピットで、レース終了後に火災が発生。ピット内の燃料に引火して黒煙が立ち込め、消化に当たった各チームのクルー31人が煙を吸い込むなどで診察を受け、ウィリアムズのクルーの一人が足に火がついて病院に搬送されているようです。ピット内のかなりの機材が使用できなくなり、車検場にあったマルドナドのマシンは難を逃れたものの、リタイヤしてピット内にあったブルーノのマシンは使えなくなったようです。次戦のモナコでの機材貸与のオファーが各チームからウィリアムズ来ているようです。さて、次戦モナコGPは5月27日に行われます。