ありがとうMTV2000!

カノープスMTV2000

 先ほど、PCIスロットに装着されているMTV2000を取り外しました。7年余の長い間、ほぼ毎日利用させてもらってきたMTV2000。本当にありがとう! 
 地デジチューナーの2台目を購入したので、昨日からPCの構成を変更しておりました。セットアップが完了し、2チャンネル同時視聴、2チャンネル同時録画、同一時間帯でのキーワード録画で自動的に録画チューナーを振り分けるなどのテストが完了したので、今まで装着していたMTV2000を取り外しました。
 MTV2000は当時のカノープス株式会社が自社開発したテレビチューナーボードの二つ目の製品でした。初代はMTV1000という製品で、その前に台湾AverMediaからOEM供給を受けたTVチューナーボードをカノープスは出荷しています。MTV1000は松下製MPEG2エンコーダーチップを搭載したTVチューナーボードでした。MPEG2 VBRで番組録画ができる当時としては画期的な製品でした。私はこのMTV1000も使用していましたが、この製品はTVチューナーとしてよりもPCをHDDレコーダーに変えた製品だったと思っています。
 私はPCでTVを視るという行為をWindows 3.0の頃から行っており、HauppaugeやATIをはじめとして数多くのTVチューナーボードを使用した経験があります。もちろんこれらはPCでテレビを見るという用途としてはそこそこ満足するものだったのですが、こと録画に限っては画質だけでなく、録画自体の機能としてもまともに使えたものではありませんでした。しかしMTV1000はiEPG予約を行い休止->起動->録画->休止というサイクルをほぼ完璧にこなすことが出来た最初の製品でした。
 MTV1000の後継品がMTV2000でした。松下製ハードウェアMPEG2エンコーダーはそのままに、ゴーストリデューサー、トリプル3Dなどの高画質化機能を搭載。2002年2月に当時としては破格の60,000円以上の価格で発売されました。私は事情により発売直前から製品を使用していたため、約7年3か月程度の使用期間となります。技術進歩の早いPCの世界で7年余使い続けられる製品というのは少ないと思います。MTV1000の素行の良さに加えて、高画質でTVの視聴・録画が可能になってMTV2000は最強のTVチューナーボードでした。Windows VistaのAeroやMediaCenterへの対応ができなったため、メーカーからドライバアップデートが行われなくなってしまった本製品ですが、ドライバのinfを改編してWindows Vistaでの使用も可能であったため(視聴用途でのみ使用)、Vistaに移行した後も約1年近く使用し続けてきましたが、地デジチューナーの2台目を増設した事で、遂に引退とあいなりました。