iPhoneのバックアップについて

 先日のiPhone 6sのSIMフリー化の記事やその前にも時々書いていますが、iPhoneのバックアップは暗号化を有効にしてローカルにバックアップするのがお勧めです。間違ってもiCloudにバックアップしてはいけません。暗号化すると何がお得かというと、iPhoneのほとんどのデータがバックアップされます。具体的には各種設定、写真、壁紙、インストール済みのアプリとそのアイコンの配置、一部アプリ固有のデータなどです。Wi-Fiのアクセスポイントの設定もバックアップされます。音楽データや動画などは復元完了後の最初の同期で同期されてiPhoneに転送されます。そのため、何等か不具合でiPhoneを初期化しなければならなくなった場合や、iPhoneからiPhoneへの機種変更などの際に非常に便利です。私の場合、手動で再度ダウンロードなどをしなければならなかったのは、MapFan+のローカル地図データ、LINEのスタンプ、そら案内のApp内課金の復元程度でした。電子辞書検索アプリのEBPocktのフォルダ内に広辞苑ジーニアル英和和英辞典、オックスフォード英英辞典などの電子辞書データを入れていますがそれらもバックアップされていますし、パスワード管理の1PasswordのID、パスワードデータ、お小遣い管理のCashFlowのデータもバックアップされており自動で復元されました。

 設定は至って簡単で、iTunesで「自動的にバックアップ」のバックアップ先を「このコンピュータ」にして「iPhoneのバックアップの暗号化」にチェックをしておくだけです(上の画像の赤枠内)。なお暗号化を有効にするとパスワードを設定しなければならなくなりますが、パスワードを忘れるとすべてが水泡に帰しますので、忘れないようにしてください。あとは日々のiTunesとの同期で自動的にバックアップが作成されます。
 なお、機種変更の際、バックアップからの復元が万能かどうかは分りません。得に異なるOSバージョン間で正常に動作するか、あるいは非常に古い機種から最新の機種への機種変更などでも利用可能かは分りませんので、事前にAppleのサポートなどにご確認いただいた方が良いでしょう。