SONY MDR-AS600BTレビュー

 先日のエントリでSONYのMDR-AS800BTかMDR-AS600BTのどちらかを購入すると書きましたが、結局その後MDR-AS600BTを購入し、今週火曜日から使用しております。


 製品はMDR-AS600BTと充電用USBケーブル、L、M、S、SSのイヤーチップとL、M、Sのイヤーフック、マニュアルなどで構成されています。ただしUSB充電器は付いていないので、充電にはスマホなどの充電用を使う必要があります。本体側の充電端子はmicroUSBなので、いっその事ケーブルも省いてコストダウンしてくれれば良いのにとも思うのですが。
 iPhoneとの接続はBluetooth3.0なので、コードの入力も不要で簡単に接続できます。なお本機は機器との接続用にNFCを搭載しているようですが、iPhoneにはその機能が無いので使えません。NFC搭載のAndroid端末だとより一層簡単に接続されるのかも知れませんが、そもそもBluetoothの接続なんてそんなに難しくありませんけどね。
 購入初日はBSHSBE27BKから外したComply Ts-200を使用しました。これはヨドバシでの試用でバスが強すぎると感じたからです。しかしそれよりも感じた大きな違いは、外界の音の遮蔽度が凄い事です。BSHSBE27BKでは電車に乗っていて音楽を聴いていて、音が鳴っている最中でも注意をすれば車内アナウンスが聞き取れましたが、MDR-AS800BTでは車内アナウンスどころか、うるさい地下鉄の走行音すら聞こえません。カーブでフランジがレールと擦れると多少は聞こえてきますが、車内アナウンスは音楽が止まっている無音の時しか聞き取れません。この状態で街中を歩いたりするのはちょっと危険な感じもします。で、翌日にはComplyから純正のイヤーチップに戻しましたが、外界音の遮蔽度は同様でした。ただ、純正のイヤーチップの方が若干音にキレがある感じです。ベースの効きすぎはちょっと不満ですが、しばらく使ってみたところ慣れました(^^;;
 この製品、連続再生時間は8.5時間となっているので、往復2時間弱の通勤の私の場合、4日半は持つ事になります。今週は営業日が4日でしたので、月曜日の夜に充電してから充電する事なく一週間過ごしました。これはなかなか良いです。金曜日の帰りは浅草の模型店に寄ってきたので、今週のトータルの通勤時間は8.5時間くらいになっているはずなので、その後何時間再生できるか確認してみたところ、何と2時間半も再生できました。合計で11時間です。連続再生ではありませんが、カタログスペックを大幅に上回っており、ホンマかいな?って感じですが。今までの経験から、この手の製品はカタログスペックにちょっと足りない程度が普通だったので驚いておりますが、バッテリ駆動時間に関しては来週もう一度確認してみる事にします(無意識に充電してたかも知れませんので)。なお、バッテリが空になってから充電が完了するまでの時間は約2時間半でした。
 操作性ですが、やはりあまり良くありません。特にボタン3回押しの(ボリュームダウンと前の曲に戻る)操作がなかなか慣れません。またSiriには対応していないようなので、Siri使いの人は注意してください。本製品は操作に対するフィードバックの音がほとんどありません。音が鳴るのは起動時、シャットダウン時、バッテリ切れの時だけです。バッテリ切れの際も事前に警告があるわけでも無くバッテリ切れの警告が鳴ってからすぐにシャットダウンされます。ちょっと不親切な感じですね。
 しかし、何よりバッテリ持続時間の長さは評価できます。あの大きなハウジングのPhilips Tapsterでさえ6.5時間だった分けですから(まぁ大きいからってバッテリ沢山積んだら重くなってしまいますから限度はあります)、倍近い再生時間(が本当なら)は立派なものです。充電回数も減るのでバッテリ自体長持ちするでしょうから、週1回の充電なら10年弱は使えそうですが、まぁそれまでにはBluetoothの次のテクノロジが世に出ているでしょうけどね。