KATO製D51北海道形

 発売が微妙に遅れたKATO製D51北海道形を紹介しておきます。北海道の蒸気機関車の特徴としては、前方のデフレクター(除煙版)の前側が切り詰められ、キャブ(運転席)は寒さ対策のため密閉式になり扉が取り付けられます(もちろん例外もありますが)。大宮の鉄道博物館にあるC57 135号機も北海道で運用されたため、デフレクター前方が切り詰められ、キャブは密閉式に改造されています。そのため個人的にはオリジナルのC57の美しさが失われてお尻の大きな貴婦人になってしまっているように感じますが。まぁ、この辺りはあくまで個人の主観なので。




 さて、このKATO製D51もその北海道形の特徴を良く再現しています。並べて撮影した左側が標準形、右側が北海道形で違いが分かると思います。また扉が付いてキャブが後方に伸びたため、キャブと接触しないようにテンダー(炭水車)の前面は斜めに切り欠かれて後退角が付いています。なお、密閉式キャブとはいっても、蒸気機関車はテンダーから石炭をくべなければならないので、後方は開放されています。これで本当に寒さ対策になっていたのかは、私は分かりません。
 この北海道形にはナンバープレートを取り付けていませんが、これには意味がありまして、それはまた後日とさせていただきます。