KATO D51北海道形改D61の制作

 今回のD51のD61への改造ですが、KATOからD51北海道形の発売がアナウンスされた時点から企んでおり、事前に必要なパーツは手配しておりました。従台車は、やえもんデザインから発売されているパーツNo.Y-090のC60用、D61用従台車を使いました。この製品、単品で購入すると取扱い説明書も付属しないので、車輪はどうすればよいかとか、どのように取り付けたらよいかさっぱり不明です。

ただ、今はインターネットという便利なものがありますので、早速調べたところ、こちらに記事があり、D51もしくはC11の先輪を使えば良いという事で、早速取り寄せました。

またどのように機関車に装着すれば良いかは分かりませんでしたが、D51の動輪を押さえるパーツの後部の従台車取り付け部分を加工して取り付けました。写真の赤丸の中、上が未加工で下が加工後の状態です。カッターナイフで縦に切り欠きを入れて、その後横方向にヤスリで広げようとしましたが、私の持っている角ヤスリが大きすぎて入らず、やむを得ず1mmのドリルの腹で削りました。

さて、新しい従台車を取り付けるためには、後部台枠を外さなければなりません。昔のD51は従台車と後部台枠は一体成型されていましたが、今は別パーツでよりリアルになっています。まずは従台車を外します。後ろに引き抜くと簡単に外れます。

次に後部台枠とキャブ下配管が一体になったパーツを外します。公式側は一部配管がボイラーまで伸びていますので、まずその部分を外してからキャブ下部分を取り外します。

取り外して従台車を付けてみると、動輪寄りのパーツ取り付け部分(赤丸内)が従台車に当たりますので、切除します。また後方の取り付け部分(↑部分)も下の方はヤスリで削っておきました。
従台車を仮に取り付けてみましたところ、水平が出ておらず若干前が上がっていましたので、従台車の車輪押さえ板の前方部分を調整して水平になるようにしました。

取り外した後部台枠部分は以下の写真のようになっています。

配管などのディーテールは再利用するので、台枠部分だけを切除し配管や泥溜だけ残します。泥溜はやえもんデザインからパーツ(No.Y-023)を入手できるので、そちらを使っても良いでしょう。

従台車を取り付けて、配管パーツを試しに付けてみたのが以下の写真です。

なお、この状態で従台車はほとんど左右に動けません。そのため配管パーツはペラペラになるまで裏側をヤスリで削りました。その結果約1mm強の遊びが出来ました。また従輪も従台車内で多少の左右に動ける遊びがあります。ですので、全く曲線を走れないという事もないでしょうけど、どの程度の曲線まで通過できるかは分かりません。実は私は曲線のレールを持っておりませんので(苦笑)。将来的にレイアウトでも作る事になった時には、このキャブ下の配管類はバッサリ切り捨てなければならないかも知れません。
ここまでくれば従台車を塗装するだけで終了です。Mr.メタルプライマーを下地に塗った後に、Mr.カラーのつや消しブラックで仕上げました。出来上がりは昨日のエントリの写真をご覧ください。
 塗装の合間にナンバープレートを準備しました。こちらは、だるまやの「D61・D51量産形」用を使用したましたが、銀河モデルからもD61用のナンバープレートは発売されています。

さて、このナンバープレートの取り付けですが、D51の方はプラ製の物をはめ込むようになっているので、本体側はその部分がへこんでいます。が、そのへこみは3桁ナンバー用のために大きくて、D61の一桁ナンバー用の短いプレートではそのへこみをカバーしきれません。そのため、D51のナンバープレートの表面のナンバーをヤスリで削ってまずはそれを埋め込み、その上にD61のナンバープレートをゴム系接着剤で貼り付けました。また、上記加工以外に先輪のスポークを抜くために、ドリルで穴を開けました。これも塗装の合間にシコシコと行いました。
 今回はなるべくお手軽に済ませようと思っていましたが、手持ちの工具の少なさや久々の工作で感が鈍ったりして、結構てこずりましたが、D61の雰囲気は出せたと思います。既存のキャブ下配管をそのまま使った部分も、結構良い感じに仕上がっているのではないかと一人悦に入ってます。ただ、ナンバープレート回りの加工は完成を急いだためかなりずさんですが、完璧を目指そうとすると全塗装をしなければならず、エアブラシを持っていないので今は出来ません。また、従台車の塗装もプライマーが厚くなるのを恐れた結果プライマーの塗残しがあったようで、黒塗装がところどころ剥がれてきてしまっていますので、こちらは近々再塗装をしたいと思います。
 遠い昔、Nゲージ蒸気機関車がC11、C62、D51しか無かった時代に、蒸気機関車の機種を増やすためにD51にC62の従台車を取り付けてD61を作った事がありましたが、数十年の時を経て再び同じような工作を行う事になるとは思いもよりませんでしたが、このように自分であれこれ考えて工作するのは楽しいものです。