AMD FX-8350オーバークロック

 以前にCPUをAMDの最新のPiledriverコアのCPU FX-8350に換装した事はエントリしました。その後はしばらくはメモリタイミングの設定を模索していました。使用しているメモリはCORSAIRのCMX8GX3M2A2000C9の4GB x 2。DDR3-2000で9-10-9-27-51-2T/1.65VのXMPを持っている製品です。FX-8350ではDDR3-1866かDDR3-2100で使用する事になるのですが、DDR3-2100では安定させる事ができず、最終的にはDDR3-1866で8-10-9-26-49-1T/1.62Vで動作させています。なお動作確認ですが最近はmemtest86が全く当てにならないので、Prime95を数時間回した後、一晩掛けてWindows7のメモリテストを実施しこれでエラーが出なければ良しとしています。
 さて、CPUの方ですが、2週間ほど前にオーバークロックを試しておりそのまま2週間ほど経過しました。今のところPT2での予約録画が終了しないという症状を一度経験していますが、それ以外に特に不具合を経験していないので、まぁ大丈夫でしょう。webで調べてみるとかなり簡単にオーバークロックできるCPUのようですが、ご多聞にもれず私の物も簡単に4.6GHzで回りました。実際のところ4.8GHzでもOSは普通に起動し、負荷を掛けなければ使える状態なので、色々と詰めれば4.8GHzでの実用も可能かも知れませんが、Phenom IIの時はWindows上で気軽に設定変更が行えるK10Statという便利で偉大なツールがありましたがFX-8350ではそれが使えないので、BIOS画面に戻って設定しないといけないので面倒なので4.6GHzで良しとしています。設定も他の人の情報を参考にしていますので、まぁ取り立てて述べる事もありませんが、UEFI(BIOS)は2.01Bを使用しており以下のように設定しました(CPU関係でデフォルトからの変更点のみ列挙)。
OC Tweaker Screenで

  • Overclock Mode:Manual
  • CPU Active Core Control:All Cores
  • AMD Turbo Core Technology:Disable
  • AMD Application Power Management:Disable
  • Multiplier/Voltage Change:Manual
  • CPU Frequency Multiplier:x23.0 4600MHz
  • CPU Voltage:1.425V
  • CPU Load-line calibration:Disable

Advanced ScreenのCPU Configurationで

  • Cool‘n’Quiet:Enable
  • Enhance Halt State (C1E):Disable
  • CPU Thermal Throttle:Disable

 要するにターボコアは無効にして全コア負荷がかかっても4.6GHzまでブーストする設定です。なお、CPUへの電圧はUEFIでは1.425Vを設定していますが、CPU-Zで見ると負荷がかかると1.464Vまで上昇しているようです。

 負荷をかけた状態で1時間動作後に室温24℃でコア温度は66℃程度でした。FX-8350の上限温度がどの程度か分かりませんが、ASCII.jpのCPUクーラー対決では72℃程度でThermal Throttlingがかかっているようなので、室温30℃までは耐えられそうです。ところで、負荷がかかると本来はCPU Load-line calibrationで旨く電圧を制御してくれるべきなのでは無いかと思うのですが、これを有効にすると全くダメダメな事になってしまうのはPhenom IIの頃から変わっていません。なお、4.8GHzの設定ですとUEFIでの電圧設定を1.5Vなどに設定しても、負荷がかかるとCPU-Z読みでの電圧が上がるどころか下がってしまっているので、電源容量が不足しているのかあるいはマザーボードの990FX Extreme4の電源周りが十分ではない可能性があります。とりあえず通常の使用範囲では4.6GHzどころか定格でも困る事は無いので、電源を買い換えてまでオーバークロックを突き詰める事はしませんが、今の80PLUS Silverから80PLUS Platinumに変更はしてみたいと思っていますので、その際にはまた4.6GHz以上にトライしてみます。