「ウルトラマンをつくった男たち 星の林に月の舟」

 年度初めで特番が多く見るべきテレビ番組が無いので、3月24日にTOKYO MXテレビで、円谷プロ50周年記念で放送された標題の番組の録画を見ていました。この作品は最初に1989年にTBS系列で放送されたドラマで、実相時監督の自伝を原作としたものです。その後DVDになっており現在でも購入可能です。ウルトラマン80からウルトラマンティガ(1996年放送)までのウルトラマンテレビシリーズ空白期間に放送されたこのドラマですが、私は残念ながら見過ごしており、その後DVDになった際にも出演者が、三上博史石田純一などのトレンディドラマ俳優陣という事で、ちょっと手が出しにくい状況で結局購入していませんでしたが、テレビで見ることが出来たのは幸いです。実相寺監督作品はウルトラマンの中でも異色で、スカイドンの話で、ハヤタがフラッシュビームの代わりに間違ってライスカレーのスプーンを高く掲げるシーンは一時期子供の間では社会現象になり、当時ちょうどその年代だった私も、スプーンを空高く掲げた記憶があります。あの時の視聴率は何と40%近くにもなっていたようです。彼のもう一つの代表作の怪獣墓場の話に登場した怪獣の名前「シーボーズ」は妻のあだ名にもしており、彼の作品は心に残っている作品が多いものです。事実とは脚色されている部分もあったかとは思いますが、楽しめる作品でありDVDとして持っていても悪くないかなと思いました。

ウルトラマンをつくった男たち 星の林に月の船 [DVD]

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【追記】このドラマではライスカレーを食べていたハヤタがスカイドンを迎え撃つために飛び出すときに、ライスカレーのスプーンを持ってゆくように演出したように描かれていましたが、実際に放送された際にはハヤタはスプーンは持たずに飛び出して行きました(おかしいと思ってDVDで確認しました)。この部分はあきらかに実際とは異なっています。