スカイライナー

 今回は日本国内での成田空港までの移動に関してのエントリです。来月からは羽田空港の国際線が本格的に運用開始されますが、多分まだまだ成田を使う機会はあると思います。といいますのも、韓国へはすでに羽田からも便があったわけですが、航空運賃が羽田<->金浦の方が成田<->仁川よりも往復で1万円以上高いのが常でした。仕事なら会社がお金を払うので関係ありませんが、個人の旅行となると1万円は無視できない金額です。今後もこの料金差が継続するなら成田を使う頻度が下がることは無いでしょう。さて、今回は成田までの運賃節約と時間短縮を目論んで、京成電鉄の新型スカイライナーを利用してみました。スカイライナー以外の方法としては、成田エクスプレス、空港リムジンバスの利用がありますが、これらと比較してスカイライナーは得なのか損なのか・・・。
時間と料金を以下で比較します。条件は平日8:00頃新宿を起点としています。

手段 料金(片道) 所要時間 備考
スカイライナー 2,590円*1 78分 新宿から山手線外回り日暮里乗り換え
成田エクスプレス 3,110円 85分前後 列車によって所要時間が異なる
空港リムジンバス 3,000円 105分 道路状況で変動

上記のように、日暮里から36分という謳い文句ですが、新宿からだと成田エクスプレスに対して、所要時間のアドバンテージはあまり大きくありませんでした。

さて実際に利用した感想ですが・・・
高砂からのスカイアクセス線に入るまでは速度が上がらず、少しイライラ感があります。普通列車のダイヤの間に特急を割り込ませなければならない事と、京成本線が曲がりくねっていて*2速度があげられないためでしょうけど、ここが何とかなればさらに数分は短縮できそうな感じなのですが・・・。
車両は綺麗です。窓も大きく開放感があり車内が明るいです。窓は2列分の大きさですがブラインドは個々で下げ具合を調整できますが、このブラインドの位置決めにコツが必要です。引き下げた位置で止まるのですが、ブラインドの位置を少し上げたい時には一旦少し下げてから上げて止める位置でまた少し下げるという操作をしなければなりません(う〜ん説明が上手くなくて済みません)が、この位置調整が結構難しいです。ですので、一旦上にあげてしまってから降ろしなおした方が良い感じです。前席の足元中央にコンセントが2つあり、携帯のバッテリを充電したりPCを利用したりできます。JR東海の新幹線N700系は窓側の席でないとコンセントの使用権が無いような感じになってしまっていますが、この位置なら通路側の席の人もコンセントを心置きなく利用できます。座席は薄いですがすわり心地は悪くありません。そもそも乗車時間も40分ですし、十分です。ただし、私が乗車した列車は車内に掃除していない鳥かごのような臭いが漂っていて結構気になりました。復路もうっすらと同じような臭いがしましたので、多分どの車両も同じような臭いがするのでしょう。
車内検札はありません。車掌さんが巡回していますが、JR常磐線の特急列車と同じく、予約されている席に座っている限りは特急券を見せる必要はないでしょう。
携帯で列車の予約や座席指定、列車変更が出来るのは良いのですが、例えば座席変更をしようとして失敗した場合でも、何が原因で失敗したのか表示されないので戸惑ってしまう事があります。また、頻繁にIDとパスワードを訊かれるので、かなりイライラするシステムです。特急券の発行も画面メモ方式だけでなくFeliCa対応機ではFeliCaで行えるようにと、いろいろ改良してもらいたいです。
以上、スカイライナーを利用しての感想をまとめてみました。時間面でのメリットが思ったより少なかったのは意外でした。そもそも始発の上野や乗換駅の日暮里は私にとっては場所的にかなり微妙です。東京駅、いやせめて秋葉原から乗れれば・・・。だいたい、山手線で大塚〜鶯谷間なんて、巣鴨以外下車した事がありませんし(^^;

*1:通勤定期券の関係で私の場合は片道2,530円です

*2:戦時中に空爆を避けるためにわざと曲げて線路をひいたという話を聞いたことがありますが、ホンマかいな?