あれからちょうど一年

Lavista2009-07-07

 1年前の今日、私は新宿で気を失って倒れました。倒れた結果、左後頭部頭蓋骨折、外傷性くも膜下出血脳挫傷となり、慶応病院へ担ぎ込まれました。1年前のちょうど今時分はすでに意識は戻っていて、救急外来のICUのベッドの上で、心電図や血圧計などのセンサーが体に付けられ、点滴と人工呼吸器の管がつながれて、首にギブスをされた状態でベッドの上で寝ていたと記憶しています。1年前の今日から闘病生活(文字にするほど深刻なものではありませんが)が始まったわけです。実際には、約2週間後の退院の時点でも意識を失って倒れた原因は脳の中には見つかっていませんでしたが、倒れてから約1カ月後に受けたMRIの結果、脳動静脈奇形(AVM)が発見されたことにより、AVMによる脳波の乱れ/痙攣が意識喪失の原因だろうという事になり、継続してAVMの治療を行うことになりました。
 しかし、倒れたことによる後遺症は、左耳の耳鳴り程度でごく軽傷だったのは不幸中の幸いです。入院しているときは全く感じませんでしたが、後から検査などで通院したり入院したりするたびに、多くの看護師さんから「後遺症が軽傷でよかったですね」「こんな軽傷で済むなんてものすごくラッキーです」と何度も言われ、自分がものすごく幸運だったと後になって実感しました。
 AVMには二つのリスクがあり、ひとつは私が意識を失ったような形で、倒れて怪我をする可能性。もうひとつはAVMの部分の血管は切れやすいため、くも膜下出血となる可能性があります。その後AVMの治療のため今年4月末にガンマナイフを行いましたが、ガンマナイフはすぐに効果が現れるものではなく、1年半から3年程度経過観察が必要とのこと。その間、患部(AVM)からの出血のリスクは少なくなるわけではないため、実はくも膜下出血のリスクとは常に隣り合わせの生活を行っていることになります。なので、毎晩寝るときには「もうこのまま目を開けることは無いかも知れないな」と思いながら毎晩床に就いていますし、もちろん日中でもそういったリスクは常にあります。が、いつ起こるかは分からないし、一生起こらないかもしれないので、くよくよ悩んでも仕方がありません。もうひとつのリスクの意識を失う方は、薬である程度抑えることができ、今はそのための薬(フェニトイン100mg)を朝晩服用しています。薬の効果は先月脳波検査を行いましたので、次回通院時に分かります。
 ガンマナイフを受けた後も、その前と比較して特に何かが変わったという事はありません。強いてあげるとすれば、寝つきが非常に良くなった事と、キーボードでのミスタイプが多くなったという2点程度です。
 今の不満点としては、今後どのような生活を送ったらよいのか、いまいち明確で無い事です。当初言われたのは、

  • 規則正しい生活
  • 2時間以上のフライトの飛行機には乗らない
  • 熱い風呂に長時間入らない
  • 車の運転はしない
  • お酒は控え目に

 という事でしたが、多くは救急外来を退院する時に言われたものです。車の運転は服用している薬の影響で難しそうですが、その他はどうなのか・・・次回通院時に聞いてみようと思います。