天皇皇后両陛下がインドネシアのボゴールに行かれたというニュースを聞きましたが、ボゴールとは懐かしい響きです。実は2002年11月10日から一週間、ボゴールに出張しておりました。
インドネシアへの出張は色々と思い出があります。まず出張に際して当時勤務していた会社と提携している旅行代理店に航空券などの手配を依頼していたのですが、入国の際にそのまま入国できず小部屋に連れていかれました。理由は入国書類にビジネス目的と記載されていたためです。インドネシアにビジネスで入国するにはビザが必要だったのですが、急な出張だったため取得する時間もなくそのまま現地に着いてしまいました。で、その小部屋で入国審査官とどうしたら良いかと話し合っていたら「観光目的で入国すれば？」と言われて💦観光目的で入国しました。まぁ結構ないい加減さではありますが、同じ部屋の仕切りの向こう側にいた中国人グループは色々と厳しく尋問されていたので、日本人だから入国できたのだろうと当時思いました。
で、入国に手間取ったためホテルの手配した迎えの車の運転手と落ち合えず、仕方なくタクシーを拾ってホテルに向かいましたが、現地通貨も無くクレジットカードでの支払いができないという事で途中で両替商に寄ってもらってからホテルに向かうも、現地に着いたらタクシー運転手がホテルが分らないと言い出して、とりあえず大きな建物に向かってくれと言ってたどり着いた建物が運よくそのホテルだったという(笑)
丁度仕事をしていた期間は断食期間で現地のイスラム教徒は太陽が昇っている間は食事ができないので、他にも数人いた日本人はホテルでサンドイッチを作ってもらって、それを昼に隠れて食べるという感じでした。さらに日が落ちると彼らは食事ができるようになるのですが、血糖値を上げるために甘い何かの果汁を飲むのでそれを分けてもらったり、焚火に集まってくる羽アリを食べたりと日本や先進国では経験できない体験もしました。
食事関係では断食月という事もありあまり印象はありませんが、放し飼いの鳥を料理してくれる店に連れて行ってもらった際に食べた鶏肉はかなり美味しかった記憶があります。その他ではドリアンを食べさせてもらいましたが、シンガポールで食べたのとは全く異なり臭みもなく非常に美味しかった記憶があります。現地の人曰く「シンガポールやマレーシアのドリアンは臭いけどインドネシアのは別物で絶品だよ」と言っていたのを覚えています。
仕事場はボゴール農科大学でODAでの出張で現地に映像編集機を導入するための機材設置とトレーニングでしたが、トレーニング用素材撮影のために大学周辺でカメラで撮影していたら、丁度トレーニングをする教授の上司が女性と一緒に車でやってきたシーンを撮影していて「連れていた女性を拡大して見せてくれ、できるか？」と言われて映像編集のトレーニングの一つとして拡大して見せたら「おおーーっ！！」と大喜びしたのを覚えています。ただ、当時はまだSDだったので拡大した画像はあまり綺麗ではなく、エッジを強くしたりコントラストを調整したりして見やすくするたびに喜ぶ彼らが面白かったのを覚えています。
このブログのスタートは2004年からなので、2002年のこの出張についてはエントリはできていませんでしたが、エントリする機会を与えてくれた両陛下には感謝いたします。
