シン・ゴジラ

 お盆休みの最終日の8月15日に標題の映画を観ました。最終日に見る事になったのは、その前日まで妻と一緒だったからですが。まだ上映中なのでネタバレになりますのでボカシながら書いておきますが、従来の「ゴジラ対○○」のようにゴジラの存在が前提の映画ではなく、未確認生物的として話はスタートしますし、自衛隊の対ゴジラ作戦も、ゴジラ映画ではおなじみのメーサー砲戦車も登場せず、通常兵器で立ち向かうなど、リアルさを追求した作品でした。政治家がその対処にあたふたするところや、自衛隊の兵器では全く歯が立たず、米軍の地中貫通弾はゴジラに傷を付ける事に成功するものの、急速に進化したゴジラは付近に飛来する物体を殲滅する能力を身に着け、国連がゴジラへの核攻撃を決議するなど本当にありそうなシナリオと、政治家や役人の無能さや自衛隊の兵力の無力さを皮肉った感のある作品でもありました。また、注意深く見ているとVFXのもの凄さも他に類をみない作品で、ゴジラの攻撃で崩れ落ちるビルのディーテールの細かさなど、まさにパラノイア的な庵野作品という感じでしたね。