第8戦イギリスGP

 まず、このイギリスGPマーク・ウェバーが今シーズン限りでの引退を発表しました。ジャガーのマシンでの予選で飛びぬけて速い走りが私の彼の最初の印象でしたが、この世界には珍しく人望の厚い人物でもあります。F1引退後はル・マンに転向するとの事ですが、違うフィールドでも彼らしい速さを見せて頑張って欲しいものです。
 さて、このレースはDRSゾーンなど関係なしの抜きつ抜かれつの面白いレースでしたが、問題はタイヤです。あのひどいはじけ方は尋常ではありません。一瞬にしてトレッドが剥がれて飛び散る様は、長年F1を見てきましたがあまり記憶にありません。それも、先頭を走るハミルトン、好スタートで4位を走行していたマッサ、そしてベルヌとペレスに左リアのバーストが発生。その他ザウバーヒュルケンベルグにもスローパンクチュアが発生していたとの事。このレースからピレリトレッドの接着方法を変更してくるというのは聞いていましたが、それはスペインGPで発生した同じような不具合への対処だったわけですが、むしろより酷い結果となってしまったわけです。2週連続で行われるドイツGPまでに対策は行えないという事でので、次のニュルブルクリンクも同じような状況になる可能性があります。なお、ベッテルのリタイヤの原因はタイヤとは関係なくギヤボックストラブルでした。
 優勝したロズベルグは伝統のモナコに続いて、F1発祥の地のここシルバーストンでも勝利を挙げたわけですが、実はイエローフラッグ中に減速しなかったという事で、一次優勝が危うい状況でしたが、戒告処分のみで収まったようです。

順位 ドライバー チーム
N.ロズベルグ メルセデスGP
M.ウェバー レッドブル
F.アロンソ フェラーリ
L.ハミルトン メルセデスGP
K.ライコネン ロータス
F.マッサ フェラーリ
A.スーティル フォース・インディア
D.リカルド トロ ロッソ
P.ディ・レスタ フォース・インディア
10 N.ヒュルケンベルグ ザウバー
11 P.マルドナド ウィリアムズ
12 V.ボッタス ウィリアムズ
13 J.バトン マクラーレン
14 E.グティエレス ザウバー
15 C.ピック ケータハム
16 J.ビアンキ マルシャ
17 M.チルトン マルシャ
18 G.バン・デル・ガルデ ケータハム
19 R.グロージャン ロータス
20 S.ペレス マクラーレン

 次戦ドイツGPは今週末の開催です。