名古屋ウィメンズマラソン

 世界陸上選考レースのこの大会。大阪出走を予定していた野口みずきが満を持して、そしてロンドンオリンピック代表の木崎良子も参加しました。名古屋のコースは何度も折り返しがあり、しかも名古屋市内は結構上り下りがあるので、コースとしては難しいコースですが、そこでのレースを制したのは木崎。世界陸上の選考基準タイムをパスしての、一発代表内定です。おめでとうございます! 野口も絶好調宣言をして、最初からサングラスをせずにレースに臨み、自信の程が伺えましたが、終盤ジリジリと送れて全体の3位、日本人2位でのフィニッシュでした。ただ、序盤はペースメーカーにプレッシャーをかけて遅れがちなペースを自ら引き上げるなど積極的なレースを展開し、完全復活を思わせました。もし体調が万全でフラットな大阪のコースに出ていたら、優勝をしていたかも知れません。フィニッシュタイムも24分台前半なので、他の選考レースと比較しても決して悪いフィニッシュタイムではないので、世界陸上への切符が得られると良いと思います。一方優勝した木崎は自信がみなぎる走りでした。自己記録よりも2分以上も選考タイムは早かったわけですが、結果自己記録を3分も縮める走りでした。やはり世界を経験した人は違うという事でしょうか。世界陸上での走りに期待です。
 ところで、このレースはトヨタのお膝元での開催のためか、ピンク色のクラウンがランナーと一緒に何台もコース上を走り、絵的に華やかな感じでした。また解説陣に増田明美が居なかったのも画期的でした。時々煩いと思うこともあるのですが、彼女のコメントはものすごい量の取材に裏付けられていて、感心させられます。意味の無いコメントしか言えない男性ランナーをゲストに据える費用があるなら、彼女に解説として居てもらった方が楽しめると思うのですが・・・。