全日本実業団女子駅伝

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 東日本で圧勝したユニバーサルエンタテインメントがそのままの勢いで優勝しました。レース前からその辺りは予想されていましたが、でもまぁレースは結果以外にもいろいろと楽しめる部分もあるわけでして。例えば1区は昨年の録画を見ているかのようなスターツ 土井のトップ争い。争う相手は昨年とは違いましたが、魅せてくれましたね。土井は東京学芸大学出身という事で女子陸上には珍しいと思っていたのですが、スターツには同じ大学出身の選手が他にも何人かいるようでした。ひょっとしたら隠れた名門なんでしょうかね?でもまぁ、最も楽しめたのはやはり有力選手がそろった3区ですね。3区スタート直後のワコール 福士と三井住友海上 渋井の競り合いはちょっとしたお宝映像という感じでしょうか。二人が何となく微笑みながら走っているようにも見えたのですが。福士はその後豊田自動織機の小林 祐梨子、積水化学の清水 裕子と競り合いながら、トップの新谷仁美を追って2位に浮上し結局区間賞で走り抜けたわけですが、彼女の走る姿からは元気を貰えます。16mにも及ぶ強い向かい風の中を爆走し、走り終わった後「去年の自分に勝てたんじゃない?」と笑顔で呟いた表情は10kmを走り終えた後とは思えませんでした。マラソンでは苦戦している彼女ですが、この10,000mという距離は彼女には最適な距離なのでしょう。この3区は他にもホクレンの赤羽、ヤマダ電機の西原と有名選手がいたのですが、両チームとも2区までに下位に沈んだため二人の走る姿は全くテレビには映りませんでした。もう一つの長距離区間の5区にはゴールドメダリストの野口みずきロンドンオリンピック代表のダイハツ 木崎と天満屋 重友が顔を合わせる事になりましたが、オリンピック代表の実力はだてではなく、重友が区間賞、木崎が区間2位の走りを見せました。ただ、天満屋は総合で6位に入るもダイハツは19位と総合成績は振るいませんでした。その他には東日本で好成績を収めた日立製作所ですが、残念ながら23位に沈みました。期待していただけに残念です。またいつも気になっているヤマダ電機の西原ですが、区間でも26位とチームなりの成績しか残せておらず、並みの選手に成り下がってしまったかのようです。6区を走った吉本ひかりも大学時代とは違ってぱっと見で明らかに重くなっているのが分かる程の体型で、コンディションの調整が上手くできていないように思われます。ヤマダ電機は日本を代表するような選手を雇用した以上、選手を延ばすようにしっかりと取り組んでもらいたいものです。
 ところで、今回も1区 天満屋の翁田のスパートのタイミングでCMが放送されており、CMが明けた時点では既にトップ集団がバラけた状態でした。が、その後は重要ポイントでCMは入ることなく、まぁ許せた感じではあります。この放送では放送中に冠スポンサーの東京エレクトロンの紹介映像がピクチャーインピクチャーの小窓で流れ、ナレーションも行われたのですが、CMをこういう形で行ってもらえる事はできないのでしょうかね? あるいはCMを全画面で流すにしても、ワイプを切って画面の隅にレースシーンを残しておいてもらうと、肝心のシーンがCMで見れなかったという事もなくなるのですけどね。制作側の方々はそういった事も考えてみてはいただけませんでしょうかね?