木曜日の夜にBIOSアップデートに失敗して死亡したデスクトップPCのマザーボード。そもそもなぜBIOSアップデートに失敗したのか良く分からないのですが、それはさておきPCが使えないとテレビが見れないという最大の問題を抱えてしまう事になるので、放置できません。メーカーサポートからも良い答えは返ってこなかったので、仕方ないので同じマザーボードを買ってくることにしましたが、昨晩マニュアルと実物をよ〜く見比べていると、BIOS ROMのflash memoryがソケットに挿さっている事を発見。細いドライバーで丁寧にこじって行くと取り外す事ができました。この時点で死んだマザーボードを復活させられる確信が持てました。その手法をここではまとめておきます。
残念ながら復活させるには、同じマザーボードの正常なBIOS ROMが必要なので、結果として同じ製品を入手しなければならないのには変わりありませんが、死亡したマザーボードが復活するので、追加で入手したマザーボードはもう一台のPCを作るときに使うとか、中古で処分するとかができます。実際の所、復活させるために必要なマザーボードは中古品でも良かったのですが、新宿ではソフマップとじゃんぱらには見当たらず。秋葉原に行くのもシンドイので、ヨドバシで新品を購入してきました。ソフマップの新品価格より2,000円近くヨドバシの方が安かったのにはびっくりしましたが、長い期間在庫されていたのか、箱がちょっとくたびれてます。
で、今回はマザーボードを交換せずに死んだマザーボードのBIOSを復活させます。手順としては以下の通りで至って簡単です。
- 死亡したマザーボードのBIOSのflash memory(Chip-Aとします)を新しく購入したマザーボードのそれ(Chip-Bとします)と交換する。
- MS-DOSを起動させられるUSBメモリを用意し、そこにDOSからBIOSを書き換えるファイルをコピーする。
- Chip-Bを装着した結果、死亡していたマザーボードは復活して起動するようになるので、USBからMS-DOSを起動させる。
- 起動後にChip-BをChip-Aに差し替える。
- DOSからChip-Aに対してBIOSのアップデートを実行する。
- エラーが出ずにアップデートが完了したら再起動する。すると死亡したマザーボードは復活しめでたくPCは起動する。
実はこの手法は遠い昔にも一度行った事があり、別途同じマザーボードが必要ながらほぼ確実に復活させられます。ただ、通電中にBIOS ROMを交換するので、手際よく行わないと、生きているBIOS ROMチップやマザーボードの他の部分を破損させてしまう危険性はあります。コツは、生きているBIOS ROMチップ(上の説明ではChip-B)をしっかり装着せず引き抜き易いように浅く装着しておく事です。
最近のこのマザーボードのβBIOSはどうもクオリティが低いようなので、しばらくは手を出さないでおくことにします。あるいは、同じflash memoryを手配して、上の方法でバックアップのチップを作っておくことも考えた方が良いかも知れません。