Jawbone UPその後

 先日こちらJawbone UPという製品を購入したという記事を載せましたが、その後使い続けて10日ちょっと経過しましたので、少し詳しい製品の紹介と感想などを書いてみたいと思います。
 Jawboneというと日本では骨伝導BluetoothヘッドセットやBluetoothスピーカーを販売していて、Bluetooth関連製品中心の会社だと思っていたのですが、今回の「UP」にはBluetoothは使われていません。製品としてはリストバンドとそれに連動するiPhone用ソフトウェアから成っています。製品パッケージ写真は以下です。

 海外製品にありがちなブリスターパッケージではないのが好感が持てます。中身はUPリストバンドと充電用USBケーブル、簡単なマニュアルです。
 
 このマニュアルでは何が何やらわかりませんので、できればメーカーサイトからPDFのマニュアルをダウンロードしておいた方が良いでしょう。充電は付属のUSBケーブルを使います。PCのUSB端子からでも写真の様にeneloopからでも充電できます。

 さて、このUPでできる事ですが、大雑把にいうと以下の3つです。

  1. 睡眠、歩数、食事等の日々の活動の様子をトラッキングできる。
  2. 自分の設定した目標に対する達成率がわかる。
  3. 流行のSNSっぽく自分の活動内容を公開して知人等と共有したりチームで目標にチャレンジしたりできる。

 順番に各機能を見てゆきますと、
1. 生活のトラッキング:リストバンドの中にモーションセンサーが仕込まれていて、日々の活動の様子を記録してゆきます。UPには以下の3つのモードがあります。各モードの切り替えはリストバンドの端のボタンで切り替えます。リストバンドに記録されたデータはiPhoneと同期させることで、UPアプリ上では以下のように表示されます。
1).スリープモード:睡眠の状態を監視して記録します。いわゆるレム睡眠、ノンレム睡眠というやつです。UP上ではlight Sleep、Deep Sleepと表現されています。

このスリープモードでは単に睡眠の状態を記録するだけでなく、目覚ましの機能も提供してくれます。例えば6:30に起床するようにUPアプリ側で設定しておくと、その30分前から睡眠が浅いレム睡眠になった時点でリストバンドを振動させて目が覚めるように促してくれます。睡眠が浅いタイミングで起こしてくれるので、目覚めが良いわけです。

ただし、目覚ましの時刻設定は一つしかできません。平日は6:30、土・日は9:00といったような設定は出来ず、金曜日の晩に土・日の時刻をバンドに記憶させる必要があります。まぁ平日のみ目覚ましをセットしておき、土・日は目が覚めるまで寝ているというのも有りですが。
2).アクティブモード:これはほぼ単純に万歩計です。食事と食事の間を一つの単位として、何歩あるいたか、またその結果何km歩いたかが分かります。ただ、UPにはGPS機能は無いので、何km歩いたかはアプリに設定した身長から算出しているものと推測します。


3).ワークアウトモード:このモードは実際に使った事が無いので詳細は分かりませんが、マニュアルによるとランニングやハイキングなど一定の時間内の歩数やカロリー消費量を確認する時に利用するとあります。まぁ暖かくなったら試してみようと思います。
4).食事管理:これはリストバンド側には全く関係なくUPアプリ側で食事する毎に写真を撮影してアプリに記録してゆきます。3度ちゃんと食事をしているか?とか、どんな物を食べているか見直して、栄養バランスを自分で考えるための物で、食事の情報を記録してもアプリ側からは何らかのアドバイスがあるわけではありません。まぁ一人暮らしの私の場合では「最近全く魚を食べてないな」とか「カレーばかり食べてる」といった食生活の偏りを分からせてくれてそれはそれで役に立ってはいます。使い方としてはUPアプリの中から食事の登録をしようとすると食事の写真を撮るか、iPhoneのカメラロールから写真を選択するかが選べます。どちらかから写真を選んで登録しますが、その他に食事を摂った場所の情報も登録できます。ネットに繋がっていれば、facebookのチェックインリストと同じものから選べますし、自分でお店の名称などを入力して登録することもできます。

また、登録後しばらくするとアプリから食事のレーティング(「良い」とか「普通」とか5段階から選べます)を聞いてきます(上の写真の右したの黄色い顔のマークです)ので、登録してやります。このレーティングは食事の項目の達成度合いに影響します。ただ、この食事の機能にはいくつか不満がありますが、それは後程。
2. 達成度の確認:自分の目標をUPアプリで設定でき、それに対する日々の活動の達成度合いが確認できます。例えば「7時間寝る」とか「7500歩く」とか設定しておくと、それに対する日々の達成度が分かります。ただ、目標はあらかじめ決められた幾つかの選択肢から選ぶ事しかできず、あまり融通が利きませんが。


3. 共有やチームでのチャレンジ:使っていないので分かりませんし、使うことも無いでしょう。
4. その他の機能:アクティブリマインダーという機能があります。一定の時刻の間に何分間隔でリストバンドを振動させるか設定できます。例えば15分毎にバイブを振動させるようにしておいてジョギングすれば、2回振動したら30分経過と分かりますし、仕事中10:00から1時間の会議のリマインドの場合、9:00から1時間ごとにリストバンドのバイブを振動させるように設定しておけば、まず会議開始の10:00に振動し、終了の11:00にまた振動するとなります。

 上記以外にGPS Workoutという機能がありますが、これはiPhone側のGPSを使ってワークアウト中にどこを走ったかをUPアプリに記録するものです。まだ使ったことはありませんが、どこをジョギングしたのか地図上で確認できるのは楽しいので、一度試してみたいと思っていますが、NIKE+のようにiPhoneを持って走らなければならないのがちょっとウザイです。
 さて、このUPですが11月22日の晩に到着してその夜から装着しはじめて今日まで約12日が経過しました。その感想などを書いてみたいと思います。

  • サイズを間違えた:UPにはsmall、Medium、Largeのサイズがあり、Extra Largeの発売が予定されています。腕のまわりを測って自分にフィットするサイズを購入する事になるのですが、腕周りの長さを測る際に使用した紐が伸縮性があるものだったため、本来のサイズより小さいものを買ってしまいました。まぁ装着できているので問題ないのですが、これから買われる方はご注意ください。メーカーによるサイズ指定は以下の通りです。
  Small Mediam Large Extra large
腕周り 14〜15.5cm 15.5〜18cm 18cm〜20cm 20cm以上
  • バッテリ関連:充電に約80分程度かかるのはマニュアル通りで、万充電で約10日間使えるということですが、11日を経過した時点でまだ20%ほど残っていました。ですので、バッテリがヘタっていない新品の状態では万充電で2週間は使えそうです。なお、バッテリ残量はiPhoneとの同期の際にアプリ上で確認できます。同期の方法は何というか驚きますが、iPhoneのイヤホン端子にリストバンドをぶっ刺します(^^;

  • 歩数のカウント:全般的にdocomo F-09Cのibodymoよりインフレぎみにカウントされています(毎日500〜1,000歩程度多い)。まぁどちらが正しいのかは分かりませんが。
  • アプリケーションの出来がイマイチ:製品リリース直後という事もあるかと思いますが、アプリの完成度がまだ高くありません。たとえば、結構な頻度で同期に失敗します。まぁこれは回避方法を見つけたので問題ありません。また、食事のデータを一度間違えて登録したのですが、削除しようとしても削除ができません。ごみ箱アイコンはあるのですが・・・。食事のデータ登録に関してはもう少し融通が効いて欲しいです。私の場合、朝食はいつも同じものを食べているのでiPhoneのカメラロールからの写真を使うのですが、朝忙しいときは登録を忘れてしまう事があります。後から思い出して登録するのですが、食事を摂った時刻を自由に変更できないので、通勤時間中に食事を摂った事になってしまったりします(あるいは後から見たら遅刻したように勘違いするかもしれません)。一応メーカーに希望は出しましたが、開発側のポリシーもあるかも知れませんので、希望が通るかどうかは分かりませんが。

 以上が製品紹介と10日ちょっと使ってみた感想です。目的は快適な目覚めのために購入したので、そういった用途では満足しています。ただ現状日本で販売されておらず、UPアプリも日本のiTunes Storeからダウンロードできないので、よっぽどこういったGadget好きの人でないとお勧めはできませんが、日本でも発売予定となっていますので、発売されたら健康おたくや快適な目覚めを求める人には是非使ってみていただきたいです。ちなみに、アメリカでの定価はUS$99.00です。
【追記】iPhoneのアプリがアップデートされて、ver.1.4になりました。変更点は以下のとおり、

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