第3戦マレーシアGP

 先週のメルボルンに続いて2週連続のGP開催。今日は気温30℃以上、路面温度40℃以上の環境で、2回のフリープラクティスが行われました。iPhoneにフリープラクティス2回目のデータをダウンロードして様子を見ていましたが、まだこのあたりだと各チーム積極的にタイムを出しにきていないようです。1時間半のセッションでほとんどのチームが30周以上周回し、多いチームは40周近くに達していました。ただ、M.ウェバーはトラブルなのか13周に留まりました。
 さて、最近のパドックの話題は、レッドブルがライドハイト(車高調整)システムを搭載しているのでは無いかという噂です。燃料タンクいっぱいに燃料を搭載して走る決勝レースにあわせてサスペンションをセットした場合、燃料タンクが空に近い予選では当然車高が高くなりますが、レッドブルはそうなっていないという指摘をマクラーレンが行っています。現在のレギュレーションでは予選と決勝の間にサスペンションの変更は行えず、行った場合はピットスタートのペナルティになるとの事です。車高が高くなると空気抵抗が多くなりトップスピードも下がりますし、グランドエフェクトが得にくくなってコーナーではダウンフォースが減ってしまいます。車高をうまく調整して空タンクの予選でも低い車高がキープできれば、予選を他の車より有利に進められるというわけです。当然レッドブルはそのようなシステムは搭載していないと主張していますが、マクラーレン以外の他のチームは積極的に指摘しておらず、むしろそのカラクリを分かっていて自分達もその仕組みを導入しようとしているかのように思えます。
 もう一つの話題は、M.シューマッハのパフォーマンスです。2戦終わって同僚のN.ロズベルグよりも戦績が振るわないばかりか、メルボルンではヴァージンに追い抜かれたという出来事がマスコミに火をつけたようです。復帰2戦でそれほど騒ぎ立てる事は無いと思うのですが、彼は凡人ではないためしょうがないのでしょうかね。4強といわれる中でも、メルセデスのマシンは最も性能では劣っているように見えるので、私としては順当な結果となっているように思えますけどね。