先週届いていたSamsung SSD 840 ProにPCのシステムディスクを換装しました。換装前のPLEXTOR PX-256M3Pとの比較をする前に、ドライバに関して書いておかなければいけない事があります。私のPCはオンボードのSATAでRAID5を構築している関係で、RAIDモードのSATAポートにSSDを装着すると性能が出ません。そのため、PCI Express x2接続のVelocity Solo x2という製品に起動ドライブのSSDを装着しています。このVelocity Solo x2は基板上にMarvellのSATAコントローラを搭載しており、当然PC側にそのドライバをインストールしていますが、ドライバの設定で「Enable driver cache mode」を有効にしていましたが、これが有効だとシーケンシャルの読み書きが遅くまたベンチマークの結果が大きくバタついてしまっていたようです。これを無効(チェックを外す)事で、それらしい結果が得られるようになりました。
システムドライブの換装に関しては、当初Windows7のクリーンインストールを考えていたのですが、ここの所のイベントでその気力も無くなり、今回もシステムディスクをクローンする形で移行しました。以前はEaseUS Disk Copy 2.3.1を使っていたのですが、Velocity Solo x2にはEZ Gigというシステム移行ツールが付属している(実際はメーカーページからダウンロードですが)のでこれを使ってみたのですが、どうやってもドライブを認識しませんでした。RAID5になっているSB950のSATAポートが見えないのは仕方ないにしても、Velocityに装着されているドライブすら見つけられないってのはどういう事なんでしょうかね?AMD環境だからでしょうか(-_-;; あっさり諦めてEaseUS Disk Copyを使おうとしたのですが、ブータブルCDが見当たらず同じEaseUSでより高機能と言われるEaseUS Todo Backup Freeをダウンロードし、ブータブルCDを作成してドライブのクローンを実行しました。その後SSDを換装してPCを起動したのですが「起動ドライブにアクセスできません」みたいなメッセージが出てWindowsが起動してきません。が、この現象は事前にネットで検索して分かっており、Windowsの修復ディスクでスタートアップの修復を実行すれば解決する事も分かっていたので、修復ディスクでPCを起動。するとスタートアップの修復が必要と表示されて、修復ボタンをクリック後の再起動でめでたくWindowsが起動してきました。
さて、PLEXTOR-256M3PとSamsung SSD 840 Pro(256GB)との性能に関して、Cristal Disk Markの結果を載せておきます。先ほど書きました通り、Velocity上に装着された状態で、Marvellのdriver cache modeはdisableにされた状態です。SSD換装前にPLEXTORでテストを実施、その後SSDをクローンしSSD 840 Proに換装後に同様にテストを実施しましたので、ドライブの状態はシステムドライブとしてはどちらもほとんど同じ状態と考えてよいでしょう。
CrystalDiskMark(3.0.2e x64) 1000MB
PX-256M3P | Read | Write | SSD840Pro(256GB) | Read | Write | |
---|---|---|---|---|---|---|
Sequential | 494.068 | 411.529 | Sequential | 517.645 | 503.478 | |
Random 512KB | 384.158 | 388.684 | Random 512KB | 459.764 | 494.021 | |
Random 4KB(QD=1) | 34.131 | 91.246 | Random 4KB(QD=1) | 38.031 | 116.869 | |
Random 4KB(QD=32) | 264.852 | 232.578 | Random 4KB(QD=32) | 238.520 | 132.280 |
私のシステムで500MB/s越えは初めて見ましたので、その点では満足です。また、Random 512KBのread/writeもかなり高速になりました。ただ、4KBの値はあまり変わりませんし、4K(QD=32)に至ってはPLEXTORの方が良い結果になってしまっています。起動の高速化にも効果はありませんでしたし、システムドライブとしての用途では、どちらが向いているのでしょうかね?