個人的モバイルPCの歴史

 昨日も追記で書きましたが、悶々としていても仕方ないので、大蔵省にお願いして(お前はソウルのファンミに行っただろと半分脅して)予算を確保し世界最軽量UltrabookのNEC LaVie Zを予約しました。NEC Directショップでカスタマイズして、CPUはCore i5にしつつSSDは256GBを選択し130,000円弱の価格でした。このスペックでこの価格は破格値だと正直思います。ちょっと前までは1kg切りのノートはPanasonicのLet's Noteしかなく価格は20万円超でしたからね。しかしついに1kgを大きく下回る重量でスペックに妥協する必要のないPCがリリースされたわけで、感慨深いものがあります。
 思い返すと私の超軽量ノートPCの歴史は東芝 Libretto20から始まりました。実際その前にはEPSONのPC286NOTE-fとかNEC PC98のノートPCなども持っていた事はありましたが、1kgを切るPCはやはり別世界でした(Libretto20は850g)。当時はこんな小さな奴でもちゃんとキーボードもバシバシたたけましたし、小さな文字も見えました。シンガポールへの旅行の時これをもって彼の地のPCショップを徘徊していたら、店員から見せろとせがまれ、しかも金を渡すから日本で買って送ってくれとまで言われたのを思い出しました。今思えば、お金貰ってトンずらすれば良かったかな・・・などとも。より大容量のHDDに載せ替える(その結果ケースの裏を切る通称"裏切り"といわれた)などの工作面でも楽しませてもらいました。その次に購入したのは、初代 CASSIOPEIA FIVAでした。こいつはかわいいやつでした。デザインは気に入っていたし、タッチパッドの位置も良く考えられていて立ったままマウス操作やキー入力が容易にできました。ちなみに、このFIVAの後継のMPC-206(だったかな)は重さが990gと太ってしまいましたが、妻のために購入した記憶があります。まだ宝塚の家のどこかに転がっていると思います。私の方はその後は富士通 LOOX S9/70を購入しました。重さは880gとこれも800g台。無線LANが普及しだす直前あたりの機器でその後PCMCIAスロットに無線LANカードを挿しっぱなしでかなりの期間使用しました。こいつを持って世界一周の出張やその後のラスベガス出張などLOOX S9は世界中へ連れて行きましたが、このころからPDAをモバイル用途では積極的に使うようになりだし(丁度このブログの始まりの頃です)、モバイルノートをせっせと購入する事はなくなりました。LOOX S9はこのブログを検索してみると2008年9月まで使っていたことになっています。そのS9の後継はコンバーチブルタイプの富士通 LOOX Uでした。性能的にはLOOX S9とあまり変わらずですが重量は580gに軽量化。またこいつはWiMAXのアダプタを付けてサービス開始前のWiMAXエリア検索に活躍してくれましたが、Windows7を上書きインストールした結果調子が悪くなりその後あまり使わなくなり、2010年2月に現在の富士通 LOOX U G90に乗り換えました。このLOOX Uは重量495gとiPadよりも軽いフルWindows 7マシンでありますが、バッテリが全然持たないのが最大の欠点です。がWiMAXも内蔵しており何かに頼ることなく自らインターネットに接続できるのは大きなメリットです。ただWiMAXチップが古いため、アメリカではWiMAXローミングができますが韓国ではWibroでのローミングができません。
 こんな感じで振り返ってみると、最初のLibretto20はCPUがAMDの486DX互換CPUで75MHzと動作クロックは低いもののスペック的には極端に悪いものではありませんでしたが、FIVAはCyrix MediaGXだし、LOOX S9はCrusoe TM5500とCrusoe CPUの中でもスペックが低い方だし、その後のLOOX UはIntel Atom Zでしょぼしょぼだしで、メール送受信やWeb閲覧には十分ですが、正直それ以外はしたくならないスペックでした。が、今回のLaVie Zは最先端のCPUと超高速のSSDでその気になればなんでもできる性能ではあります。とは言え結局は外出時=旅行時に使うだけですから、そこまでのスペックは要らないのですが、まぁこれなら3年は不満もなく使い続けられるだろうと思っています。さて、早くマグネシウム・リチウム合金の肌触りを実感したい〜!