2012年開幕戦オーストラリアGP予選

 プレシーズンテストでは勢力分布をほとんど推測できなかったのでこの予選は注目でしたが、結果的には「まだ分からない」というのが結論でしょうか。開幕戦のポールを奪取したのはマクラーレンのハミルトンですが、8番手のマルドナドまでは1秒以内のタイム差です。ハミルトン以下は、バトン、グロージャンシューマッハ、ウェバー、ベッテルロズベルグ、マルドナド、ヒュルケンベルグ、リカルドの順。10番手のトロ ロッソのリカルドはQ3でタイムを残していません。注目の小林可夢偉は、Q1をトップタイムで通過するも、Q2ではQ1のタイムを上回ることができず13番グリッドからのスタートが決定。テストで不調を伝えられたフェラーリも、マッサが16番。アロンソはQ2でスピンして赤旗中断の原因を作り12番手となっています。また今シーズンから復帰したらライコネンは19番手でQ1ノックアウト。同僚のグロージャンが3番グリッドを手にしている事から、何かトラブルがあったのかも知れません。新興の3チームは今年もそろってQ1ノックアウトですが、HRTとマルシャは107%ルールに引っかかって決勝では走れません。ケータハムもその前のライコネンとは1秒以上の差があり、越えられない壁を感じさせますが、HRTとマルシャはそのケータハムからさらに2秒以上も遅いわけで、動く障害物以外の何物でもありませんが、決勝では走りませんのでレースに害は無いでしょう。
【追記】BSの予選放送を見ました。解説陣も今宮さんと川井ちゃんが復活して、全体的におとなしい放送になって玄人受けすると思います。というか地上波放送が中身がなさ過ぎたというべきなのかも知れませんが。映像を見ていると、マクラーレンレッドブルのマシンの挙動が良いですね。ただ、レッドブルはタイムが付いてきていないのが不思議です。川井ちゃんの解説によるとウェバーはKERSを使っていないという事なので、そのあたりの差なのかも知れません。一方メルセデスは動きは荒いですが、タイムは出ています。グリップがあってドライバーが安心してマシンを振り回せるのかも知れません。特にすぐにタイムが出ている事からタイヤにも熱が入りやすいようです。が、逆にタイヤが早く傷んでしまうかもしれないので、決勝レースは厳しいかも知れません。プレシーズンテストでも、メルセデスのタイヤの痛みが激しいというピレリの発言がありました。明日の決勝は日本時間の15:00〜。BSフジでの放送は17:00〜ですが、私は東方神起のライブの真っ最中なので、帰宅してから録画で楽しむ事になります。
【追記2】マルシャは決勝に出走できるようです。よって明日の決勝は22台でのレースとなります。また、可夢偉の同僚のペレスはギヤボックスの換装で5グリッド降格の22番グリッド=実質最後尾からのスタートとなります。