第8戦イギリスGP予選

 チャンピオンL.ハミルトン/マクラーレンの凱旋レース、そしてチャンピオンシップをリードするJ.バトン/ブラウンGPにとっても母国レースとなるここイギリスGP。また、来年からドニントンパークに場所が移されることから、伝統のシルバーストンサーキット最後のレースとなるわけですが、マクラーレンの不調は相変わらず。というよりもシーズン当初よりも酷くなった感じもしますが、ここでもL.ハミルトンは赤旗中断のハプニングがあったにせよQ1でノックアウト。同僚のH.コバライネンもQ2下位に沈む不調。マクラーレンは時々こういう大ポカをやらかします。過去にはウィングカーの最初のマシンが全くパフォーマンスが出ず。また、コックピットの設計をミスってN.マンセルがマシンに乗り込めないなどという事もありました。
 さて、ここでもポールポジションはS.ベッテル/レッドブルが獲得。同僚M.ウェバーも3位に入ってレッドブルの好調さを見せつけます。空力が重要なここシルバーストンでは、ノーズコーンがカモノハシの口ばしのような形状になっており、レッドブルの好調は天才エイドリアン・ニューウェイの力によるところが大きいでしょう。特筆すべきは中嶋一貴/ウィリアムズが自身最高位の5番グリッドを獲得。同僚のN.ロズベルグは7位ですので、素晴らしいパフォーマンスを見せたと言っても良いでしょう。トヨタのJ.トゥルーリも4番グリッドにを得ており、日本勢の活躍が楽しみです。さて、ここまでポイントリーダーであり4連勝のJ.バトンですが、予選は6位に沈みました。同僚のR.バリチェロフロントローに居るので、ブラウンGPのマシン自体が戦闘力が落ちたという事ではなく、セッティングの問題のように思えますが、フリープラクティスから調子が良くなかったという事ですので、連勝にストップがかかるかも知れません。