円谷プロダクション 創立50周年記念円谷プロの世界II「ULTRA ANTHOLOGY」

ULTRA ANTHOLOGY CD7枚組

 年末、ウルトラマンギンガの次のBlu-rayの発売予定を調べていたところ、標題のCDを発見しました。映像コンテンツは気にしていましたが、音楽に関してはそれほどマークしていませんでしたが、収録内容を見てみると、DVDがリリースされていないウルトラマングレートウルトラマンパワードの楽曲も収録されているので、思わずポチってしまいました。多分ソウルで暇になるだろうと予想したので、その時間つぶしのためもあって渡韓前に購入していたのですが、実際にはそれほど自由時間はありませんでしたが(というかホテルでグダグダしている時間があまりに多すぎたのですが)。
 で、帰国してから通勤の際に聴く事になったのですが、これが懐かしい曲が多くて、もう涙がちょちょぎれたり、通勤電車の中で思わず口ずさんで変な目で見られたりしています。特にはまったのが、防衛隊のテーマ曲の中でもウルトラマンダイナのSUPER GUTS(スーパーガッツ)のテーマ曲「Take Off!スーパーGUTS」です。帰ってきたウルトラマンのMAT(マット)からいわゆる「ワンダバ」と言われる曲が導入され、防衛隊の歌というとこのワンダバが定番で、その後の防衛隊の歌はみなワンダバだったというイメージがあったのですが、聴いているとそうでもありませんでしたが、このSUPER GUTSの歌はワンダバです。で、何がはまったかというと、作曲、編曲ともことごとく私の好みのツボを突いているのです。まず、前奏のカッコよさはもちろん、その後のラップの後すぐに歌に入らずまたファンファーレをぶち込む大胆さ(2コーラス目はラップの後すぐに歌が始まります)。また間奏がマーチ風にイメージが変わるところ。さらにこの間奏が、弦楽器の刻みに乗っかって管楽器が華々しくメロディーを演奏する部分。そして、「ゆくぞー、ゆくぞー」の部分で歌は音階が上がっているのに伴奏は4分音符で重厚に音階が下がってゆく部分。さらに劇中では歌の無いバージョンが使われる事がほとんどでしたが、素晴らしい正統派の男性合唱であった事など、私的にはもう本当に素晴らしく、防衛隊の勇ましい姿を余すところなく伝える非の打ちどころがない楽曲だと思っています。

 ちなみに、ウルトラマンの音楽はウルトラセブンで冬木透が作曲してから一気にレベルが上がっていて、音楽だけ聴いていても十分楽しめます。個人的には全体的な音楽では「ウルトラマンガイア」「ウルトラマンコスモス」が秀逸だと思っています。またマイナーですが「ウルトラマンネクサス」の音楽は好きな曲が多いです。ただ、主題歌に関してはこのネクサスだけでなく平成になってからは主題歌っぽくない曲が多くなってしまったのが、ちょっと残念です。主題歌は子供が元気に歌える曲が良いと思っています。なお、ワンダバですが、元祖のMATの曲のワンダバがあまりに歯切れが悪い事にも驚きました。ずーっと「ワンダバダバダバ」なんて言ってると顎が疲れますけど、なんかそんな感じでした。帰ってきたウルトラマンウルトラマンダイナ以外の防衛隊の曲がワンダバの番組は、ウルトラマンA、ウルトラマン80ウルトラマンコスモスウルトラマンメビウスと以外と少ないです。また、このCD集ではウルトラマンAはワンダバの曲でなく歌詞が付いた曲が収録されていました。