計画停電について

 私は幸いにして計画停電の対象となっていない場所に住んでいますが、計画停電エリアの人はかなりの不便を被っておられるようです。しかしながら、この計画停電は当分続くでしょうし、特に夏場は避けて通れない状況です。というのは、今回の震災で福島の原発は死んだも同然ですので、夏場の消費電力をまかなえる電力を供給する能力が東京電力にはなくなってしまったからです。また、今後原子力発電自体の見直しも進むでしょう。今回の地震のように、人間がどんなに万全だと思っていてもそれを上回る自然の驚異がいつ襲いかかってくるかもしれません。そもそも地震国の日本に原子力発電所は作るべきではないのです。太陽光、風力、地熱などを積極的に利用すべきでしょう。
 さて、PC Watchで奇しくも元麻布さん本田さんのお二人のライターが同じ話題について触れられておらます。ピークシフトという話題ですが、日本IBMが以前にThinkPadにピークシフト機能を盛り込んでいたというものです。日中はバッテリでノートPCを稼働させ、バッテリがなくなったらACアダプタから電力を受けるがすぐにバッテリは充電せずに、夜間にバッテリ充電を行うという物です。確かに私の会社では、営業のみならず内勤の女性も皆ノートPCを利用しています。ですので、これは日中の節電には有効な機能だと思いました。ThinkPadのように自動でやってくれれば楽ですが、マニュアルでも同じような事を行うことはできそうです。朝からはACアダプタを外してバッテリで駆動。バッテリ駆動ができなくなったらACアダプタを繋ぐが、そうすると直ぐにバッテリを充電してしまうので、バッテリは外しておいて、帰宅時にPCをシャットダウンさせたらバッテリをPCに付ける事でThinkPadライクな動作になりますね。
 ただ、こういった努力をしつつも計画停電は当分は避けられないでしょう。ならば逆に計画停電を織り込んだ社会にしてしまうというのはどうでしょう? 今のように電力需要に応じて実施したりしなかったりではなく計画通りきっちり停電を行う一方、鉄道は止めず、交通信号も消えないようにする。また、警察・消防施設や病院への電力も止めないようにする。エリアを細分化して各エリアの停電時間は短くし、バッテリなどで医療機器を動かし続ける事ができるようにするなどで、基本的な生活や生産性に与える影響を最小化することで、計画停電を受け入れられるのではないでしょうか?今までのように湯水のように電力を消費する社会から、一定の電力枠をシェアする社会というのも悪くないのでは?