iPhone5のHDR機能

 iPhoneのカメラにはiPhone4(iOS4.1)以降からHDR機能が搭載されています。HDRとは何かは詳しいサイトで調べてもうらうとして、日本語にすると「ハイダイナミックレンジ合成」となり、より広いダイナミックレンジを表現してやろうという技法です。先に書いたようにiPhone4から搭載されていた機能ですが、正直あまり役に立ってきませんでしたが、iPhone5ではそこそこ使えるようになったと感じたのは、先日のKARAのイベントで撮影したスタジオコーストの写真でした。普通に撮影すると白飛びして読めなかった、KARAのメンバーの名前がHDRで撮影されるとはっきりと写っていました。あまり良い例ではありませんが、近所の風景を撮影した写真で解説します。左が普通にiPhone5で撮影した写真で、右がHDRで撮影したものです。「三勇」の看板の文字やその下の「ら〜めん」の文字が右側では読めるのが分かると思います。また、三勇のお店の壁のブロックの目地も左側は照明で白飛びしているのに対して、右側はちゃんと見えています。仕組みは露出の異なる3枚の写真を連写して合成しているのです。HDRで撮影すると、このように夜景はよりディーテールが明確に撮影できます。また夜景以外には逆光のシーンでも利用できますし、日影から明るいところを撮影すると、明るい部分が白飛びするのを防いだり、空の色が白く写ってしまうところを青いまま残す事もできます。しかしHDRは3枚連射して合成していますので、動いている被写体や動く乗物からの撮影には向きません。また手振れにも弱いので、しっかりホールドして撮影する必要があります。制限はありますが、うまく使うと良い写真が撮れる事もありますので、特にiPhone5をお持ちの人は是非試してみてください。