第13戦イタリアGP決勝

 オープニングでアロンソがダートに後輪を落としながらトップに躍り出て面白いレースになるかと思いきや、結局予選の結果からも想像できたベッテル圧勝のレースでした。ただ、それ以外にも見どころは多々あるレースでした。まずDRSがベルギーほど効果をもたらさないだろうという予想はその通りでした。ホームストレートやアスカリシケインまえでは320km/hでのサイドバイサイドのつばぜり合いが何度も見られ、深夜にもかかわらず思わず大声を出してしまう事も何度かありました。しかもこのレースでのシューマッハの走りは凄かった。あの薄いペラッペラのリアウィングでありながらマシンを左右に振って露骨にハミルトンをブロックする走りは、往年の走りを彷彿とさせます。シューマッハはどちらかというとアロンソやバトンのようなクリーンな走りというよりはハミルトンに近い感じで、延々と続くこの二人のバトルは見ものでした。結局シューマッハは表彰台には上がれませんでしたが、レースを盛り上げました。可夢偉はギヤボックストラブルでリタイヤ。同僚のペレスも同じトラブルでリタイヤしているので、何か構造的な問題を抱えているのかも知れません。
 昔はモンツァが終わるとシーズンも終盤という感じだったのですが、今年はまだ6戦も残っています。次戦は2週間後にシンガポールで開催されます。なお、オープニングラップでクラッシュしセーフティーカー導入のきっかけとなったリウッツィは、次戦シンガポールGPで5グリッド降格のペナルティを受けています。

順位 ドライバー チーム
S.ベッテル レッドブル
J.バトン マクラーレン
F.アロンソ フェラーリ
L.ハミルトン マクラーレン
M.シューマッハ メルセデス
F.マッサ フェラーリ
J.アルグエルスアリ トロ ロッソ
P.ディ・レスタ フォースインディア
B.セナ ルノー
10 S.ブエミ トロ ロッソ
11 P.マルドナド ウィリアムズ
12 R.バリチェロ ウィリアムズ
13 H.コバライネン ロータス
14 J.トゥルール ロータス
15 T.グロック ヴァージン