「レース中にシャワー」どころではなく、スタートから本格的なウェットレースでセーフィティーカー先導でのスタートです。燃料搭載量最少のF.アロンソ/ルノーは、何とセーフティーカーが掃けるまで燃料が持たず、ピットインして最後尾に後退します。ローリングスタートからS.ベッテル/レッドブルが好調に飛ばし1回目のピットインの直後、R.クビサ/BMWザウバーがペースの上がらないJ.トゥルーリ/トヨタに追突。J.トゥルーリはリアウィングの無いまま、ほぼコースを一周してピットに車を止めます。ほぼ同じころS.ブエミ/トロ ロッソがS.ベッテルに追突して、コース上にフロントウィングのパーツをぶちまけたため、またもセーフティーカーが導入となり、S.ベッテルのピットイン後にリードを稼ぎたかったJ.バトン/ブラウンGPには不利な状況に。結局、S.ベッテルが昨年のモンツァを彷彿とさせる、雨の中のポールtoウィンを演じ、自身2勝目、レッドブルに初勝利をもたらします。同僚M.ウェバーが2位に入り、レッドブルがワンツーフィニッシュとなりました。連勝のブラウンGPは手堅く3位、4位に、しぶとく走ったマクラーレンが5位、6位。ギヤボックス交換でピットスタートのT.グロック/トヨタが7位となりました。中嶋一貴/ウィリアムズはギヤボックストラブルでリタイアに。
3戦が終了した時点で、何とフェラーリに未だポイントが無いというのが、今年のF1シーンを象徴しています。第5戦のバルセロナでの改良で上向かない場合、フェラーリは今シーズンを見限るなどという噂も。
さて、4戦目は連戦で来週末バーレーンGPが開催されます。砂漠のバーレーンで雨は無いでしょうから、久々コース上でのバトル楽しめる事になります。
順位 | ドライバー | チーム |
---|---|---|
1 | S.ベッテル | レッドブル |
2 | M.ウェバー | レッドブル |
3 | J.バトン | ブラウンGP |
4 | R.バリチェロ | ブラウンGP |
5 | H.コバライネン | マクラーレン |
6 | L.ハミルトン | マクラーレン |
7 | T.グロック | トヨタ |
8 | S.ブエミ | トロ ロッソ |
9 | F.アロンソ | ルノー |
10 | K.ライコネン | フェラーリ |
11 | S.ブルデー | トロ ロッソ |
12 | N.ハイドフェルド | BMWサウバー |
13 | R.クビサ | BMWサウバー |
14 | G.フィジケラ | フォースインディア |
15 | N.ロズベルグ | ウィリアムズ |
16 | N.ピケJr. | ルノー |
17 | A.スーティル | フォースインディア |
【追記】レッドブルはオーストリアのチームとして参戦しているのですが、表彰式でS.ベッテルのドイツ国歌の後に流れたのは、オーストリア国歌でなく何とイギリス国歌だったとの事(イギリスにファクトリーがある事によるもののようですが)。レッドブルの初優勝につまらないケチが付いてしまったようです。