第14戦シンガポールGP決勝

 予選5番グリッドを獲得していたR.バリチェロ/ブラウンGPですが、予選前にがギヤボックスを換装したため5グリッド降格の10位となりました。このため予選5位以下は一つずつグリッドが繰り上がりますが、さらに8位のN.ハイドフェルド/BMWザウバーピットスタートとなったため、9位以下はさらに一つずつグリッドが繰り上がる事になります。
 さて、予想では燃料等裁量が多くポールポジションのL.ハミルトン/マクラーレンが断然有利。またコースがダスティなので、スタートでは奇数グリッド側が有利と思われましたが、その通りでKERSを使ってすばらしい逃げ足でL.ハミルトンが1コーナーにまっしぐら。2位には3番手グリッドからN.ロズベルグ/ウィリアムズが、2番グリッドのS.ベッテル/レッドブルを交わしてL.ハミルトンに続きます。さらに5位スタートのF.アロンソ/ルノーもS.ベッテルを脅かしますが、さすがにF.アロンソは押さえ込んでS.ベッテルが3位でレースを進めます。レース12周目あたりで、T.グロック/トヨタディフューザーの一部のようなパーツをコースに落としてイエローフラッグが振られますが、これは17周あたりで解除されます。
 最初のピットストップを済ませたN.ロズベルグですが、ピットアウト時に白線をオーバーしてしまい、後にドライブスルーペナルティを受けてしまいます。L.ハミルトンは20周目に最初のピットストップを済ませますが、トップでコースに復帰します。そしてその直後にJ.アルグエルスアリ/トロ ロッソにチャージをかけるA.スーティル/フォースインディアがスピン。コースに戻る瞬間にA.スーティルフロントウィングを踏んでしまったN.ハイドフェルドはリタイヤに。A.スーティルはピットに向かいますがこのクラッシュで大量のパーツが飛び散り、セーフティーカーが導入されます。ここで貧乏くじを引いたのが、N.ハイドフェルドです。セーフティーカーが入ったため車間が詰まってしまうので、ドライブスルーペナルティを行使すると一気に順位を下げてしまうことになりますが、やはりその通りで一気に14位に順位を落としてしまい優勝戦線から脱落してしまいます。
 セーフティーカーが入る前にピットストップを済ませたT.グロック/トヨタは、セーフティーカーが掃けた後にL.ハミルトン、S.ベッテルに続いて3位を快走。さらにS.ベッテルにピットレーンのオーバースピードによるドライブスルーペナルティが科せられて、T.グロックは2位に浮上。F.アロンソが3位に上がります。残り16周でM.ウェバー/レッドブルがブレーキトラブルでコースアウトしますが、イエローフラッグにとどまります。このため、トップ3はこの順位のままゴールとなりました。
 チャンピオンシップ争いでは、J.バトン/ブラウンGPが2ndスティントで猛烈なダッシュを行い、最後のピットストップでR.バリチェロの前に出て、5位でゴール。6位にR.バリチェロが入り、J.バトンは1ポイント差を広げましたが、次戦の鈴鹿でのチャンピオン決定はなくなりました。また、中嶋一貴/ウィリアムズは惜しくも9位でポイント獲得ならずですが、トヨタともども次の日本GPで頑張ってもらいたいものです。

順位 ドライバー チーム
L.ハミルトン マクラーレン
T.グロック トヨタ
F.アロンソ ルノー
S.ベッテル レッドブル
J.バトン ブラウンGP
R.バリチェロ ブラウンGP
H.コバライネン マクラーレン
R.クビサ BMWサウバー
中嶋一貴 ウィリアムズ
10 K.ライコネン フェラーリ
11 N.ロズベルグ ウィリアムズ
12 J.トゥルーリ トヨタ
13 G.フィジケラ フェラーリ
14 V.リウッツィ フォースインディア

 さて、今週末は連戦で鈴鹿サーキットでの日本GPです。が、予選の土曜日は私は上海に居ますし、日曜日の決勝レースの時間は関西空港で羽田行きの便の乗り継ぎ待ちの最中です。非常に残念ですが、リアルタイムでTV観戦することができませんので、後でゆっくり録画を観て楽しむことにします。