第13戦イタリアGP決勝

 K.ライコネン/フェラーリは、スタートでA.スーティル/フォースインディアの前に立ちポールのL.ハミルトン/マクラーレンを追走する体制に。R.バリチェロ/ブラウンGPは、スタートでH.コバライネン/マクラーレンをかわしJ.バトン/ブラウンGPもレズモの一つ目の立ち上がりでH.コバライネンを捉えます。H.コバライネンは同僚とは異なり重いマシンでレースに臨んでいますが、これが裏目に出てさらにV.リウッツィ/フォースインディアにもかわされてしまいます。オープニングラップでチャンピオンシップを争うM.ウェバー/レッドブルBMWザウバーのR.クビサ接触しリタイアとなってしまいます。また、R.クビサフロントウィングの左翼端板を破損しますが、そのままの状態でS.ベッテル/レッドブルを抑えて走り続けますが、ブラックフラッグが振られてのちにピットインを強制されます。K.ライコネンはスタートで2位に上がったものの、その後L.ハミルトンからジリジリと離され、むしろA.スーティルから追い上げを受けてしまっている状況で、最初のピットストップではL.ハミルトンに先に行かれ、さらにV.リウッツィの後ろにつけますが、フォースインディアのマシンに抑え込まれます。しかし、23週目あたりでV.リウッツィのマシンは駆動系トラブルで止まってしまいます。
 ワンストップ作戦をとったブラウンGPの2台は重いマシンながら快走。無難にただ一回のピットストップを完了します。2回目のピットストップを終わらせたL.ハミルトン、K.ライコネン、A.スーティルブラウンGPの後ろになり、ブラウンGPが1-2でレースを進めます。終盤、L.ハミルトンがJ.バトンに迫るものの、何と最終ラップでスピンしクラッシュしてしまいます。縁石に乗ってのスピンのようにも見えましたが、不自然な感じもあり、シーズン初めに問題視された、KERSが関係したものかも知れません。
 復活のブラウンGPは、R.バリチェロ、J.バトンのオーダーでそのままフィニッシュ。予選Q2で見せた速さは本物でした。3位にL.ハミルトンのクラッシュでタナボタのK.ライコネン/フェラーリ。4位に健闘のA.スーティル/フォースインディア。S.ベッテルはしぶとく走って8位で1ポイント獲得しますが、度重なるエンジンクラッシュで残りのエンジン台数が少なくなってから、レッドブルはどうも元気が無い感じです。中嶋一貴/ウィリアムズも17位からしぶとく走って10位にまでポジションを上げますが、ポイントには届かず、依然今シーズンはノーポイントです。フェラーリ初戦のG.フィジケラも無事9位で完走しています。

順位 ドライバー チーム
R.バリチェロ ブラウンGP
J.バトン ブラウンGP
K.ライコネン フェラーリ
A.スーティル フォースインディア
F.アロンソ ルノー
H.コバライネン マクラーレン
N.ハイドフェルド BMWサウバー
S.ベッテル レッドブル
G.フィジケラ フォースインディア
10 中嶋一貴 ウィリアムズ
11 T.グロック トヨタ
12 L.ハミルトン マクラーレン
13 S.ブエミ トロ ロッソ
14 J.トゥルーリ トヨタ
16 N.ロズベルグ ウィリアムズ

 さて、次戦は一週空いてナイトレースのシンガポール。そしてその翌週は鈴鹿での日本GPです。