ポールからスタートしたF.マッサ/フェラーリは快調に飛ばし、2位のL.ハミルトン/マクラーレンとの間隔を徐々に開いてゆきますが、14週目にN.ピケJr/ルノーがクラッシュしセーフティーカーが入ります。ピットレーンオープン後にピットインしたF.マッサは何と給油ホースが抜ける前に走り出してしまい、ホースを引きずって、ピットレーンの出口まで走ってしまいます。ホースを抜くためにピットクルーが走り寄りますが中々抜けません。やっとホースを引き抜いてコースに戻るも、危険行為でドライブスルーペナルティが課せられてしまいます。
セーフィティーカーが掃けたあとはうまいタイミングでピットインしたと思われたN.ロズベルグ/ウィリアムズがトップを快走しますが、このN.ロズベルグとR.クビサ/BMWザウバーはピットレーンオープン前にピット作業を行ったとして、10秒のピットストップペナルティを受け、後退します。
このように混乱した状態の中でトップに立ったのがF.アロンソ/ルノー。フリープラクティス、予選Q1と好走を見せたアロンソが自己ベストを更新しながら快走。しかしながら、残り11周というところで、A.スーティル/フォースインディアがクラッシュして、またもセーフティーカーが導入。アロンソが築いたアドバンテージは削られてしまいますが、再スタート後もアロンソは徐々にリードを築きます。5位まで順位を上げたK.ライコネン/フェラーリは残り4周でクラッシュしてレースを終えますが、このクラッシュでのセーフティーカー導入はなく、F.アロンソが今シーズン初優勝を飾りました。2位は最初のセーフティーカー導入後にリードを築いたN.ロズベルグが自己最高位の2位。L.ハミルトンは我慢のレースで3位を獲得。チャンピオンシップを争うF.マッサがごたごたのレースでノーポイントだったため、2人のポイント差は7ポイントに開きました。また、中嶋一貴はコース上でJ.トゥルーリ/トヨタを抜き去るなどのパフォーマンスを見せ、8位入賞を果たしました。
順位 | ドライバー | チーム |
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1 | F.アロンソ | ルノー |
2 | N.ロズベルグ | ウィリアムズ |
3 | L.ハミルトン | マクラーレン |
4 | T.グロック | トヨタ |
5 | S.ベッテル | トロ ロッソ |
6 | N.ハイドフェルド | BMWサウバー |
7 | D.クルサード | レッドブル |
8 | 中嶋一貴 | ウィリアムズ |
9 | J.バトン | ホンダ |
10 | H.コバライネン | マクラーレン |
11 | R.クビサ | BMWサウバー |
12 | S.ブルデー | トロ ロッソ |
13 | F.マッサ | フェラーリ |
14 | G.フィジケラ | フォースインディア |
15 | K.ライコネン | フェラーリ |