第15戦シンガポールGP決勝

 ポールからスタートしたF.マッサ/フェラーリは快調に飛ばし、2位のL.ハミルトン/マクラーレンとの間隔を徐々に開いてゆきますが、14週目にN.ピケJr/ルノーがクラッシュしセーフティーカーが入ります。ピットレーンオープン後にピットインしたF.マッサは何と給油ホースが抜ける前に走り出してしまい、ホースを引きずって、ピットレーンの出口まで走ってしまいます。ホースを抜くためにピットクルーが走り寄りますが中々抜けません。やっとホースを引き抜いてコースに戻るも、危険行為でドライブスルーペナルティが課せられてしまいます。
 セーフィティーカーが掃けたあとはうまいタイミングでピットインしたと思われたN.ロズベルグ/ウィリアムズがトップを快走しますが、このN.ロズベルグとR.クビサ/BMWザウバーはピットレーンオープン前にピット作業を行ったとして、10秒のピットストップペナルティを受け、後退します。
 このように混乱した状態の中でトップに立ったのがF.アロンソ/ルノー。フリープラクティス、予選Q1と好走を見せたアロンソが自己ベストを更新しながら快走。しかしながら、残り11周というところで、A.スーティル/フォースインディアがクラッシュして、またもセーフティーカーが導入。アロンソが築いたアドバンテージは削られてしまいますが、再スタート後もアロンソは徐々にリードを築きます。5位まで順位を上げたK.ライコネン/フェラーリは残り4周でクラッシュしてレースを終えますが、このクラッシュでのセーフティーカー導入はなく、F.アロンソが今シーズン初優勝を飾りました。2位は最初のセーフティーカー導入後にリードを築いたN.ロズベルグが自己最高位の2位。L.ハミルトンは我慢のレースで3位を獲得。チャンピオンシップを争うF.マッサがごたごたのレースでノーポイントだったため、2人のポイント差は7ポイントに開きました。また、中嶋一貴はコース上でJ.トゥルーリ/トヨタを抜き去るなどのパフォーマンスを見せ、8位入賞を果たしました。

順位 ドライバー チーム
F.アロンソ ルノー
N.ロズベルグ ウィリアムズ
L.ハミルトン マクラーレン
T.グロック トヨタ
S.ベッテル トロ ロッソ
N.ハイドフェルド BMWサウバー
D.クルサード レッドブル
中嶋一貴 ウィリアムズ
J.バトン ホンダ
10 H.コバライネン マクラーレン
11 R.クビサ BMWサウバー
12 S.ブルデー トロ ロッソ
13 F.マッサ フェラーリ
14 G.フィジケラ フォースインディア
15 K.ライコネン フェラーリ