2014シーズン開幕まであと一週間

 ついに激動の2014シーズン幕開けが迫ってきました。今シーズンは大幅なレギュレーション改正が行われており、下剋上の年になるかも知れません。車両周りの主な改正点は以下の通り。

  1. エンジンがV8 2.5リッター ノーマルアスピレーションからV6 1.6リッターターボに変更。
  2. エネルギー回生システム(ERS)が60kWから120kW(約160馬力)に出力引上げられ、運動エネルギーだけでなく熱エネルギーの回生が許可された。
  3. 排気管は上向きに取り付けられ、ブロウンデフューザーが禁止に。
  4. モノコックやノーズ先端の高さが安全性の観点から低く制限され、ステップノーズは禁止に。
  5. フロントウィングの全幅が縮小された。またリアウィングの下部支持プレート(ビームウィング)が禁止に。

 レースレギュレーションの方での主な変更点は以下の通り。

  1. 予選Q3は12分に時間が延長されQ3専用のタイヤが1つ与えられる。これに伴いQ1は18分に短縮された。またQ3進出者はQ2で最速タイムを記録したタイヤでレースをスタートする。
  2. 決勝レースの燃料積載量が100kg未満に制限される。
  3. 終戦のポイントがなんと2倍に!(大橋巨泉風に言ってください)

 さてプレシーズンのテストではルノーエンジン搭載チームはかなり苦労していたようです。噂ではレースを完走する事すら危ういとか。ルノーエンジンの問題はアクセルに対してエンジンがリニアに反応しない、すなわちターボラグがあり、アクセルを開けた後に突然パワーがかかるので、スピンしやすいようです。またレッドブルはマシンの設計がシビアすぎて、熱に対する許容性がかなり低かったようですし。逆にメルセデスエンジン搭載チームはいたって好調だったようで、メルセデスGPとウィリアムズが強いのではないかという下馬評です。そのウィリアムズは先日マルティニのメインスポンサーを発表しました。ただ、フェラーリは実は猫を被っているという噂もあります。まぁ実際のパフォーマンスは開幕してみないと、しかも本当の力は開幕して数戦してみないと分からないと言われております。小林可夢偉ケータハム(ルノーエンジン搭載)で苦しむかもしれませんが、初戦から数戦は完走さえできればポイント獲得の可能性も大いにありますので、忍耐で頑張ってもらいたいものです。
 なお、いつも使っているiPhone用のF1 Timingアプリの2014年版がまだリリースされておりません。今年はどうやってリアルタイム観戦するか。CSのアンテナ立てようかな。