StarNav BT-16レポート

Lavista2005-10-02

 昨晩充電完了させ、Loox720とぺリングだけ行っておき、今朝からテストしてみました。

  • Cold start:スペックではCold startは平均30秒との事ですが、電源オンから確かに約30秒で測位完了を示すグリーンLEDが点等しました。この時点で同時に電源オンにしたBT-338はまだ測位完了せず、さらに30秒程度経過後に測位完了のグリーンLED点滅に変わりました。Cold startはカタログスペックどおりSiRFⅢより優れているようです。
  • 精度:カタログスペックでは5mとありますが、BT-338と比べてどの程度差があるのか、同じルートを自転車で走ってみました。新宿西口の高層ビル群の中ですので、電波の乱反射があってきちんとしたルートをトラッキングできないのですが、若干BT-16の方がBT-338よりも実際のルートに近いようです。BT-338は都庁を過ぎた辺りからNSビル側に大きくそれて、KDDIビルの北側を通ったようになっていますが、実際はKDDIビルの南側を走っています。BT-16はパークタワー側にずれているのと、KDDIビルを抜けたあと南に若干振れてますが、それ以外はかなり実際のルートに近い感じです。

  • ロストしやすさとロストからの復帰:JR中央線で新宿<->四谷間に乗車してみました。この間には信濃町駅の駅舎部分と四ッ谷駅の手前にトンネルがあり、ここでのロスト状態とそこからの復帰を調べてみました。信濃町駅駅舎下では一瞬ロストするものの(PocketMappleではロスト表示にはならない)すぐに復帰、四ッ谷駅手前のトンネルに入ったあと3〜4秒程度でロストしたものの、トンネル抜けて四谷駅に停車する前に復帰しました。このあたりはBT-338と同程度です。なお、GPSlim236はここでロスト後しばらく復帰しないことがあります。
  • 家の中での性能:私の東京の借家は3階建ての1階で、東側が細い道路に面していますが、向かいの家は3階建て、南側の家も2階建てで、BT-338は東側の窓際においても測位できない事があります。このようなコンディションで机上で衛星補足状況を調べてみましたが、BT-338は衛星を1つ見つけられているだけなのに対し、BT-16は衛星4つ見つけて、しかもFixしてしまいました。
  • その他:表示の遅れはBT-338同様にあります。ただ、アムステルダム出張中に使っていたMAPOPOLISではBT-338でもほとんど表示上の遅延がありませんでした。ひょっとしたらPocketMapple側の問題なのか、それともMAPOPOLISがうまく補正していたのか?

 RFMDチップセットを搭載したGPSは、総合的にはSiRF StarⅢよりも優れていると言えると思います。ただ、まだ使い込んでいないので、何か不具合があるかもしれません。今日は外が暑いので、これからテストはするつもりはありませんが、気になるのはStatic Navigasionがオンになっているようです(しばらく停まっているとPocketMappleでは「GPS停止中」の表示になります)。停止中の状態からどの程度で復帰するのかが気になります。場合によっては徒歩ナビには向かないかもしれません。