HT820レポート

Lavista2005-08-14

 昨日、夕方からしばらく使ってみました。簡単にレポートします。

  • 全般:形状はHPのBT Headphoneと良く似た感じです。折りたたみはできません。ただし、ネックバンド部分はしっかりしていて、真ん中でポッキリと折れてしまう事はないでしょう。
  • 耳あて部分:iCombiのように耳たぶに掛ける部分があり、装着感は良いです。ただ、締め付けがきつく、長く装着していると耳が痛くなりますが、このあたりもiCombiと同じ感じです。なお耳に付く部分はスポンジではなく、耳を覆うタイプのヘッドフォンのそれのような感じです(合成皮革?)。ただ耳を覆っているわけではないので、音漏れ等はあるかもしれません。
    • 左耳部:耳あての左側には、モトローラのMマークが付いたON/OFFボタン兼マルチファンクションボタン、ボリュームアップ、ボリュームダウンの三つのボタンが付いています。Mマークは青く光ります。
    • 右耳部:Mマークの付いたプレイ/ポーズボタン、FFボタン、RRボタンの三つのボタンが付いています。やはりMマークは青く光ります。さらに、右耳にはステレオミニピンコネクタとマイクが仕込まれています。ステレオミニピンコネクタ部にワイヤードでミュージックプレーやを接続することもできますが、マニュアルによると飛行機の中で無線が使えないときに、有線で使用するためのもので、ここに接続すると本体電源がオフでも音楽が聞こえるようです。
    • Mマーク:左右の耳あて部分のMマークですが、結構大きくしかも使用中はブルーに光ります。充電中は点灯し満充電で消灯、A2DP接続時は左右とも時間差で明滅、HSPHFP接続時は左側のみ点滅というように光ります。
  • 対応プロファイル:マニュアルには明記されていませんが、A2DPAVRCPHFPHSPには対応していると思います。
  • PDAとの接続:A2DPで音楽を聴くことが出来ます。AVRCPに対応しているので、PDAWMP9で再生、停止、曲の前後スキップ、ボリュームのアップ、ダウンが出来ます。
  • 携帯との接続:F900iTHSPHFPで接続が可能です。右耳部にマイクも入っているようなので、携帯から着信が合った場合、左耳のマルチファンクションボタンで、着信・会話が可能です。A2DPで音楽を聴いている時にはA2DP側がポーズになって、携帯の着信音が流れます。ただ、マニュアルによると会話が終了すると、A2DP側の再生が再開される事になっているようですが、少し弄った限りでは、再接続しない限りA2DP側の音は聞こえるようにはなりませんでした。なお、HT820は8台までのデバイスとペアリングすることができると、マニュアルにはあります。
  • 音質等:昨日は音飛びが全く無いとレポートしましたが、頻度は他のBT Headphoneよりは少ないのですが、皆無ではありません。AFHのオン/オフによる変化はありませんでした。ただし、他の製品にあった、突然音が聞こえなくなってしまう症状は、今のところ経験していません。また、ボリュームを最小にしてもかなり音量が大きく、これには少し困ってしまいます。音質は今まで使った物のどれと比較しても、最も低音が良く出てきます。MPX1100とSONYのインナータイプイヤフォンとの組み合わせよりも低音は出ていると思います。音質も良い方だと思いますが、高音(特にスネアやハイハットの音)がノイズっぽくなってしまっている感じです。これは、MPX1100でも少し感じていたのですが、HPやiCombiだと再生能力が低くてわからなかっただけなのかも知れません。

 全体としては非常に満足しています。香港からの送料も含めて11,000円弱ですので、価格的にもお手軽です。折りたたむことが出来ないので、携帯性に難は残ります。ただし、作りはしっかりしているので、多少雑に扱ってもHPのように壊れてしまうことは無いでしょう。
 【追記】携帯のヘッドセットとしての性能はかなり良いようです。妻いわく「普通に携帯で話しているかと思った」というほどです。Jabra FS258やプラントロニクスM2500ではノイズが入るって言われていましたが、HT820ではノイズは全く感じなかったとの事です。また気にしていた音漏れも全くないという事です。