JYjワールドツアーアンコール光州公演&ツアー総括

光州ライブMCシーン

 釜山から二週間のインターバルで、同じく韓国の地方都市の光州でワールドツアーのアンコール公演が開かれました。ちなみにこの公演とは関係ありませんが、光州はユノの出身地です。
 まずはお決まりの会場の様子からですが、釜山が奇をてらい過ぎた感がありましたが、ここ光州は一般的な配置となりました。正面にメインステージがありその中央から延びる花道の先に丸いセンターステージ。メインステージは二段になっていて奥には大きなスクリーンが配置されています。またメインスクリーンの左右にはサブスクリーンが配置されており、この辺りはバンコク台北とほぼ同じです。今回はスタンディングのアリーナがあり4区画に分かれていますが、アリーナの区分けは花道ではなく柵によって行われていました。すなわち花道はメインステージからセンターステージへの1本だけです。センターステージとメインステージにはセリ台があり、さらにメインステージにはポップアップも3台ありオープニングのEmptyやmissionでメンバーが飛び出してくる演出に使われました。また今回は演出として火炎放射器と花火がふんだんに使われましたがそれに関しては後述します。今回も結構な台数のカメラがあり、私の見える範囲でも大小とりまぜて6台の+クレーン1台が確認できました。またライブが始まった後はステージ上を自由に移動するステディカムが1台使われていました。DVDもしくはブルーレイがリリースされることを期待したいです。
 今回私の席はユチョン側2階スタンドで、センターステージ上からスタンドに向いて立った場合、左45℃あたりの席でした。周囲に日本人らしき人もあまりおらず、左隣は韓国人のカップル。右側は本来このライブを一緒に観に来る予定の妻の席で空席でした。ライブ開催前にスタンド席からアリーナを見ていたのですが、ジュンス側の2つのアリーナの人の量が多くて、遠目には満杯状態に見えました。一方ユチョン側アリーナは多少余裕があって、ライブスタートまで床に座っている人もかなり居ました。スタンドは2階席まではほぼ満席でしたが、3階席はステージ正面以外は人はまばらな状態でした。
 ライブは予定時刻の19:00を少し過ぎた19:10頃からスタート。まずはじめに気が付いたのは、ジュンスの髪型、そしてジェジュンの髪の色です。ジェジュンは髪が黒くなっていました。ジュンスの髪型はライブ中にtwitterで日本の3rd Live Tour「T」の髪型で色が黒い状態と呟いたのですが、厳密には2ndアジアツアー「"O"コンサート」の時の髪型の方が近いと思います。ジュンスのこの髪型は私は好きです。ライブの構成は曲目・曲順とも釜山公演と同じで、ダンサーさんも欧米人が参加しているのも同じでした。ただし演出面でメインステージ手前に8台ほど配置された火炎放射器と花道横とメインステージ前の花火がふんだんに使われ、また天井からも花火が出る派手な演出が行われました。ところでこの火炎放射器ですが、Be The Oneの一発目の炎が物凄く高く上がって、天井を焼きそうになったのは驚きました。その後は調整されて高さは抑えられましたが。釜山で行われたFallen Leavesでの黄色いスティックライトは今回はありませんでした。ところで、Fallen Leavesの後のMCでこの曲の終わりの部分を使ったギャグがありました。3人のあんな感じは久しぶりです。ギャグを行った後恥ずかしがるジュンスの姿、あ〜懐かしい!そして、今回の会場はかなり小さかったので(会場自体は釜山と同じ位かも知れませんが、1/4くらいをつぶしてメインステージにしていたので、結果小さくなっています)、ステージと会場が一体感がありました。チャジャッタでは会場が大合唱でしたし「アンコール」の声も普通は会場内でバラバラなのですが、今回はビシっと揃っていました。エンディング曲でも「サラゲ、サラゲ」が会場に響き渡っていました。またMCで「男性ファンは声出して」みたいな感じだったのかと思うのですが(韓国語が分からないので)、私の左隣のカップルの男性が大きな声を出していたのでカメラで大映しになり、ジェジュンに「2PMの○○に似てる」みたいに言われて会場で笑いを誘っていましたが、会場とスタンドのこんなやり取りも今までの会場では無かった事でしたし。さて今回のNG。ジェジュンが私の最近のお気に入りのBoy's Letterで歌詞を忘れて照れ笑いをしていました。また、チャジャッタの次の曲で会場に投げいれるボールを入れていた籠がセンターステージ上に残されたままで、それをジェジュンが走って取りに行ったのですが、その時にセンターステージのセリ台がぽっかり穴が開いている状態で、またジェジュンが穴に落ちるんじゃないかとハラハラしてしまいました。でも、ジェジュンはBe My Girlダンスバージョンで「楽しみましょう」と日本語で掛け声をかけてくれたので、帳消しですね。ユチョンも歌いだしをミスってる事があったのですが、そこは音響の悪さもあるので責めないでおきましょう。
 私はバンコク2日間、台北、釜山2日間とライブを見てきましたが、この光州が一番楽しかったです。それから今回の特徴としては韓国人のファンの年齢層が少し高かったのではないかと思います。光州独特の事なのか?それとも個人活動でのミュージカルやドラマでファン層が広がったのか?いずれにしても悪いことでは無いですし、彼らはアイドルではなく実力のあるアーティストなのですから、むしろこれが正しい姿なのだと思います。そしてこれがワールドツアーの最後の公演という事のようですが、依然としてソウル公演の噂がくすぶっています。火の無いところに煙は立たずという諺どおり、本当にソウルでの公演があるのか否か・・・。まぁその時が来れば分かることですから今は待つしか無いのでしょう。
 さて、今回のライブでの不満点です。まず照明が暗すぎます。スポットライトがかなり弱いです。メインステージ上は上からのライトが多数あるので明るくは感じますが、前から光が当たらないので、見栄えが良くありません。アジアツアー全般的に照明は暗かったのですが、今回は特に暗く感じました。また、音響の悪さもアジアツアー通じての問題点ですが、ここでも同様でした。思い返してみると、ミロコンの時のバンコクImpact Arena、Oコンの時の台北アリーナともそんなに音響が悪いとは思いませんでした。これは会場の問題ではなくて今回のツアーの機材の問題なのではないのかと。音が割れているのでスピーカーの能力を越えて大音量を出そうとしているのでしょう。ツアー通じて音響担当がアホだっただけではないのかと今頃になって思っています。また、スクリーンも欠損画素が多く特にステージ向かって左側のスクリーンはソバカス状態でした。こんな機材日本では絶対に許されません。また、ステージ上のステディカムの動きも悪く、ほとんどユチョン専用カメラになってましたし・・・。
 ツアー全体の話になりますが、開催地が直前まではっきりしなかったりチケットの問題など運営側の問題が目立ってしまったと思います。せっかく素晴らしいアーティストなのに、アーティストの実力と関係ないところで悪い評価が付いたりファンに嫌な思いをさせてしまうのはとても残念で仕方ありません。運営側には実現可能な計画を立てて、その計画通りに粛々と実行するという当たり前のことを行ってもらいたいものです。妨害にあった等は言い訳にはなりません。ビジネスには敵もいて妨害もあるのが当たり前ですから、そういったことまでリスクヘッジした上でイベントを開催してファンがステージ上の彼らに集中できるようにして欲しいものです。
 まぁいろいろ言いたいことを言っていますが、彼等のステージは観終わった後はいつも満足感で一杯です。また近いうちに彼らのステージを観れることを期待しています。